2021 J1第5節 vs.浦和

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1週間ぶりのゲーム、勝ちたかった。

第4節G大阪戦がG大阪クラスター発生の影響により中止となり、コンサドーレにとっては1週間ぶりの公式戦。一方の浦和は3日前にリーグ戦を戦ったばかりという状況でコンディションという部分では札幌に分のある状況。

浦和もハイプレスからボールを奪うという戦術なので立ち上がりからお互い高い位置でボールを奪って攻めようという姿勢が見られましたが、徐々に札幌のペースに。浦和のプレスをいい距離感でワンタッチのショートパスで繋ぎつつも右から左、左から右というロングボールでの斜めのサイドチェンジを多用し、浦和の両サイドバックの裏を突きチャンスを創出。前半の終わりまで浦和を自陣に押し込んで攻め続けました。

しかしハーフタイムを挟んだ後半から浦和は守備時に5-4-1のブロックを敷いて両サイドバック裏のスペースをカバー。後半の頭こそ立て続けにいい場面を作りましたが、徐々に浦和にペースを掴まれ苦しい時間帯を作られてしまいました。札幌もロングカウンターを仕掛けて最後までゴールを狙いましたが、決定力不足に泣き0-0のスコアレスドローに終わりました。

ゲームを通して見ると完全に札幌が主導権を握ったゲームだったと思います。何度もチャンスを作り相手のゴール前まで攻め込みましたが、最後の最後でのシュートが決まりませんでした。今シーズン絶好調の金子は流石のキレを見せましたが、27分のカットインしてのシュートは左ポストを直撃し、43分のトラップからのシュートは枠の上。惜しいシーンは何度か作りましたが、あれは決めて欲しかったですね。

あとは浦和のGK西川のセーブに決定機を阻まれるシーンも数多くありました。後半立ち上がり、48分の田中駿汰のヘディングシュート、54分クロスに飛び込んだ駒井のヘディングシュート、57分の駒井のミドルシュート、いずれも西川のナイスセーブに泣く結果となりました。流石代表GK。敵ながらあっぱれ。

しかしGKといえば今シーズンリーグ戦初先発した法政大出身ルーキー中野小次郎も負けていませんでした。守っては42分の杉本のシュートを止め、71分の阿部のFKを止め、78分の田中達也のシュートを止め札幌ゴールを割らせず。攻めては相手守備陣の間を通そうというパスや、ミスのないキック、相手選手が近くにいても落ち着いた足元捌きを見せ、攻守両面で高いパフォーマンスを見せてくれました。大卒でリーグデビュー戦、かつアウェイ埼スタでいきなりこれだけのプレーを見せてくれたのは今後の正GK争いがますます活性化しそうで楽しみになりました。このゲームのMOMは小次郎です。

1週間空いた札幌、中2日の浦和とコンディションに分のある状態で、攻め続けながらも得点を挙げることができず勝ち点1に終わったのは悔しい結果ですが、名古屋戦のように一瞬の隙を突かれて勝ち点すら取れなかったゲームがあったことを考えれば、そういうミスなく終えれたのはある意味ではよかったのかもしれないです。ミシャも試合後インタビューで言ってましたが、こういうゲームこそ相手のセットプレーとか一瞬の隙を突かれるとかで勝ち点を失うゲームもよくあることなので。

ただ、やっぱりあれだけ攻めれるのであれば1点や2点取りたかったというのも本音。小柏、チャナティップ、ジェイ、ドドといった前線の選手に負傷者が続出しており、攻撃の部分での選手交代が難しかったのも響いたと思います。純粋なFWで控えていたのは中島1人。後半高嶺と青木を投入しましたが、目に見えた結果は得られませんでした。マジで前線の負傷者には早く帰ってきて欲しいです。

コンサドーレは中2日の20日(土)、ホーム札幌ドームにヴィッセル神戸を迎えます。神戸は今季開幕から好調のチーム。今節は今季5連勝中で手がつけられない状態だった川崎相手に後半アディショナルタイムに劇的ゴールを挙げてドローに持ち込み、川崎の連勝を止めました。手強い相手ではありますが、札幌にとってみれば開幕戦以来、久々にホームでできるゲームなので、是非勝利を期待したいですね。