2021年の北海道コンサドーレ札幌の全選手を主観と偏見で語る

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#1 GK 菅野孝憲

怖い顔してる我らが実は面白い正守護神。昨季ク・ソンユン(現大邱)が兵役のためリーグ中断期間中に帰国してしまったため1stGKと化しリーグ戦28試合に出場。カップ戦で見せてくれていたスーパーセーブをリーグ戦でも幾度も連発し幾度もチームの危機を救ってくれた。若手が多い札幌で数少ないベテラン勢のひとりなので今季も最終ラインの後ろからガンガン若手のケツを叩いて欲しい。

 

#2 DF 田中駿

大阪体育大から昨季加入するとルーキーとは思えない危機察知能力・ディフェンス性能の高さを見せつけ、リーグ中盤から終盤にかけては右ストッパーの定位置を射止めた。その活躍が認められ昨季限りで引退した石川直樹の背番号を継ぐことに。今季もレギュラーとして活躍して東京五輪で田中駿太の名を轟かせて欲しい。開催されるか微妙になってきたけど。

 

#3 DF 柳貴博

FC東京から完全移籍で加入した選手。昨季は仙台で期限付き移籍でプレーしていた。FC東京時代は右サイドバックとしてプレーするも上背と対人能力の高さがあるので個人的には右ウイングというよりかは右ストッパーの位置で駿汰とレギュラー争いをして欲しい。自分と同世代の選手なので個人的に注目したい。

 

#4 FW 菅大輝

小樽出身、札幌ユース育ちの道産子東京五輪候補。攻撃能力の高さは勿論だが左サイドで死ぬほど守備を頑張ってくれるのでその面でのチームへの貢献度も高い。昨季は新型コロナウイルス陽性判定で離脱する不運もあったが福森の守備の穴を埋めてくれるのは彼しかいない気がする。代表監督に森保一が就任して以降コンスタントにメンバー選出されてるので、世界を相手に戦う菅ちゃんを是非見たい。北海道とともに、世界へ。

 

#5 DF 福森晃斗

J屈指の左足の精度を誇るレフティー。去年も黄金の左足から幾度も得点機を演出した。特に28節清水戦(札幌ド)で見せた直接FKは圧巻だった。先日のオンラインキックオフイベントでは初めて今オフトレーナーを呼んでウェイトと有酸素運動をやったらしい。オフは家でゴロゴロしてお菓子食ってた人とは思えない意識の高さ。今季の進化した福森に期待。

 

#6 MF 高嶺朋樹

札幌ユースから筑波大を経由し昨季から札幌に加入した2年目のプレイヤー。昨季のキックオフイベントのルーキートークコーナーで「早坂選手の懐に入り込んで甘やかしてもらいたい」と満面の笑みで言っててそういうキャラの選手なのかと思ったら、いざ試合に出たら相手選手にゴリゴリプレスをかける狂犬でした。ピッチ上とピッチ外のギャップがすごい。昨季ルヴァン杯予選第1戦の鳥栖戦(駅前スタ)で当時鳥栖の金崎にメンチ切られて一歩も引かなかったのはマジでかっこ良かった。今季は高嶺を推していきたい。

 

#7 MF ルーカス・フェルナンデス

今季で札幌加入3年目のブラジル人助っ人。主にサイドが主戦場だがたまにトップ下もやる。ドリブルのキレがすごいし、そのドリブルの後のクロスの精度も高い。足元の精度の高さを買われてプレースキッカーを務めることもある。昨季のドリブル数、クロス数はJ1リーグトップ。すごい。あそこまで活躍されると金満クラブに引き抜かれるんじゃないかとビクビクしてましたが無事残留が決まってほっとした。

 

#8 MF 深井一希

不屈の男も昨季は足の故障に悩まされてリーグ戦20試合の出場にとどまった。しかしやはり相手の攻撃の芽を潰す気迫あふれる守備は札幌には不可欠。ゴールこそなかったが出場すれば守備面での貢献は非常に高い。今オフに入籍が発表され、本人も相当な気合が入っているはず。ますますの活躍を期待せずにはいられない。本当にケガには気をつけて欲しい。

 

#9 MF 金子拓郎

日本大から加入したルーキーイヤーにリーグ31試合出場4ゴールは立派な数字。途中出場も多かったがリーグ終盤は主に右サイドを主戦場とした。そんなネコタクだが、今季からは点取屋の象徴でもある9番を背負うことになった。得点を量産するFWタイプの選手ではないが彼らしい9番のスタイルを確立していって欲しい。

 

#10 MF 宮澤裕樹

「俺らの10番」こと宮澤裕樹。気がつけば今季のJ1リーグ参加クラブで最も長く同一チームで10番を背負い続けた選手になった。札幌のバンディエラとしての地位を確立しつつある。昨季は過密日程のせいでベンチスタートのゲームもあったがやはりこの人のパスセンスは非凡なものがある。中盤からゴールに直結するパスで札幌を悲願のACLへと導いて欲しい。

 

#11 FW アンデルソン・ロペス

昨季リーグ中断期間に家庭の事情で一度ブラジルに帰国していた影響でチームへの合流が遅れたが、終盤にかけては流石のパフォーマンスを見せてくれた。一昨季より少ないリーグ24試合出場ながら一昨季に並ぶ9ゴールを決めた。今季もチームへの合流は遅れそうだがどうやら入国済で開幕には間に合いそう。札幌加入3季目となる今季は是非とも2桁は決めて欲しい。

 

#14 MF 駒井善成

一昨季はケガの影響でシーズンを棒に振ったが、昨季復活を遂げると第7節横浜FM戦(札幌ド)で復活弾をかちこんだ。これがJ1初ゴールって言うんだから意外だった。浦和時代に決めてるもんだとばっかり思ってた。加入初年度の2018年は右ウイングでの出場が主だったが昨季は主に中央のポジションを務めた。代名詞でもあるキレキレのドリブルで札幌のオフェンスを更に活性化させて欲しい。

 

#18 MF チャナティップ

早くも札幌加入5年目を迎えるタイの英雄。この人がいるといないとでは攻撃の質が全く違ってくるのでいなくなられると本当に困るのだが、昨季は過密日程の影響か負傷離脱することが多く、シーズン終盤には治療に専念するため帰国を余儀なくされてしまった。今季は巻き返しのシーズン。2018年にベストイレブンに選出された時以上の活躍を期待したい。札幌がACLに行けるかはわりとこの人にかかっていると言っても過言ではない。

 

#20 DF キム・ミンテ

攻撃型ボランチという前評判で札幌に加入して早5年、何故か3バックの真ん中で札幌の守備の要としての地位を確立している。この人の武器はなんといっても対人性能とスピード。前がかりの状態でカウンターを食らってもミンテが爆速で戻ってなんとかしてくれてるので本当に助かる。熱いハートを持ってる選手なので好きな選手の一人。今季もチームの危機を救うプレーに期待。

 

#21 GK 阿波加俊太

2012年のJユースカップ制覇時の札幌ユースの正守護神も未だトップチームの正守護神の座を掴めずにいる。ソンユン移籍というチャンスがありながらも試合に出場したのは菅野や当時特別指定の中野。カップ戦でも昨季限りで退団したカウィンがゴールマウスを守った。流石にもうこのままじゃいられないはず。今季新潟から大谷も加入しGK争いは熾烈を極めるがなんとか頑張って出場機会をもぎ取って欲しい

 

#22 GK 大谷幸輝

新潟から新加入のGK。加入早々クソ失礼な事を言って申し訳ないが見た目老けてるが宮澤と同世代というから驚き。ミシャが浦和監督時代に浦和に所属しており、足元の精度も高いのででミシャサッカーへの適応能力は問題なし。キックオフイベントのトークショーコーナーでMCのハイジ姉貴から好きなものの話題を振られて彼が大好きなももクロの話が飛び出すかと思ったら普通に飼い犬の話が出た。加入したばかりということもあり探っている状態なのかもしれない。

 

#23 MF 中野嘉大

加入初年度こそ19試合の出場も、昨季は1/3以下の6試合の出場にとどまった。本人としても不本意なシーズンだったはず。仙台時代には天皇杯準優勝にも大きく貢献した選手なだけにまだまだやれるはず。サイドの層は厚いが頑張ってほしい。今季は移籍後初ゴールに期待。

 

#24 DF 中村桐耶

一昨季途中からHonda FCへ武者修行に出ていたが今季札幌に復帰。2018シーズン既に敗退が濃厚だったルヴァン杯予選で当時2種登録選手ながら出場を果たし躍動する姿を極寒の厚別で見た時の衝撃が忘れられないだけに個人的に期待している選手。アマチュア最強と称され幾度となくジャイアントキリングを起こしてきたHondaで得るものは多かったはず。今季札幌で培ったものを示し飛躍の年にして欲しい。

 

#26 FW ガブリエル・オケチュク

2021年に入って完全移籍での加入が発表された謎のナイジェリア人。現役のナイジェリア代表ではあるらしいがモロッコリーグやウクライナリーグでプレーしていたという情報以外は全くもって不明。謎の選手。アフリカ出身の選手といえば昨季柏で大暴れしたオルンガがまず思い浮かぶが札幌も第2のオルンガを狙って獲得したのだろうか。入国制限のせいでチームへの合流はかなり遅れるらしいが、早くそのプレーを見たい。フィットするには時間がかかるのは覚悟で活躍を見守りたい。

 

#27 MF 荒野拓馬

ピッチ内の立ち振る舞いから他サポの評判はすこぶる悪く、「荒野行動」なる蔑称もつけられているが、昨季はミシャが取り組んだオールコートマンツーマン戦術の柱としてプロ入り後最高のパフォーマンスを見せ、札幌ドームMVP賞を受賞した。無尽蔵のスタミナでピッチを駆け回るだけでなく、第1節柏戦(三協F柏)でゴールを決めて以降得点能力も開花した。第28節清水戦(札幌ド)で相手選手のタックルを喰らい腓骨骨折の大怪我を負い無念の途中離脱となったが、昨季チームへの貢献度は間違いなくトップだった。リハビリも順調なようで、開幕には間に合わないけど間違いなくシーズン中には戦列復帰をしてくれるはず。1日も早い回復を待ちたい。

 

#28 MF 青木亮太

名古屋から完全移籍で加入したボランチの選手。昨季は大宮で期限付き移籍でプレーをしていた。風間監督時代の2017年にはJ2ながら11得点を決めているだけあり、攻撃型のボランチとしての期待は高い。名古屋の監督がフィッカデンティ、大宮の監督が高木琢也と守備的な戦術をとる監督の下ではなかなか活躍ができなかったが、ミシャのサッカーは毛色こそ違えど攻撃的なサッカー。J1の舞台で暴れてくれる事を期待している。

 

#33 FW ドウグラスオリヴェイラ

竹林強化部長が昨季ブラジル3部から引っ張ってきた謎のブラジル人だったが、夏場から徐々に出場機会を得るとリーグ戦でもゴールを決めた。恵まれた体格から繰り出されるドリブルは迫力はあるし、体も強いが、いかんせん決定力に欠ける。昨季も好機を幾度となく逃し、涙を流す場面もあった。とにかく真面目に頑張ってプレーする選手なので報われてほしいと切に願う。

 

#34 GK 中野小次郎

法政大学から加入した超大型GK。大学時代には正守護神として法政大学を大学日本一に導いた経験を持つ。200cmはJ1日本人選手最長な気がする。昨季も特別指定選手として何度かリーグ戦にも出場した。プロとしての経験や判断能力という面では昨季正守護神を務めた菅野に劣る部分はあるが、身体能力の高さとポテンシャルの高さは間違いなくあるので期待したい。余談だが昨季、2021年からの正式加入と2020年の特別指定選手としての加入を聞いた時、「(鈴木)武蔵と(中野)小次郎じゃん!」と札幌に巌流島が出現したことに歓喜したが、鈴木武蔵がリーグ中断期間中にベルギーへと移籍してしまったこともあり同時出場を見ることは叶わずちょっとだけ残念だった。

 

#35 FW 小柏剛

明治大学から加入したスピードスター。法政から加入の中野小次郎と共に昨季特別指定選手としてリーグ戦でもプレーを果たした。この選手の武器はなんと言ってもスピード。リーグ戦に出た時の映像を見たが本当に速かった。これに技術と経験が加われば間違いなく敵陣で相手を圧倒できる選手になって世界へも羽ばたけるんじゃないかと思ってる。これからの活躍に大いに期待。

 

#44 MF 小野伸二

一昨季シーズン途中に琉球へ移籍し、昨季限りで琉球退団となったがまさか札幌に帰ってくるとは夢にも思わなかった。新年早々小野伸二復帰のニュースを聞いた札幌サポは大いに沸いた。早坂と直樹のベテラン2人が引退し若手のケツを叩けるベテランが菅野くらいしかいなかったこともあったのかなと思う。ベテランとはいえ未だあの技術は衰えず。試合に出て流れを変えるプレーを再び札幌で見れると思うと本当にワクワクする。

 

#45 FW 中島大嘉

あの名門・国見高校から加入の高卒ルーキー。将来の目標はバロンドール、ルーキーイヤーの目標は昨季の三苫薫(川崎F)超え、キックオフイベントの自己紹介で「彗星の如く現れる予定の45番、中島大嘉です」と言ってのける強メンタルの持ち主。今から期待しか持てない。高校時代の3年間は選手権への出場を果たすことはできなかったが、その悔しさをプロでの活躍という形でぶつけて欲しい。鮮烈なデビューを今から期待せずにはいられない。

 

#48 FW ジェイ・ボスロイド

昨季は過密日程やケガの影響もありリーグ22試合6ゴールにとどまったが、相変わらずボールは収まるし高さを生かしたポストプレーも健在。オールコートマンツーマンというミシャの新戦術の影響で守備の負担も増えたが、前線からの守備もしっかりやってくれてその面での貢献度も非常に高い。今年も頼りにしてます。彼のキャリアの中で最も長く在籍したクラブがいよいよ札幌になった。年齢の影響もあり34試合で続けることは難しいかもしれないが、やはり2017シーズン以来の2桁ゴールが見たい。

 

#50 DF 岡村大八

群馬から完全移籍で加入したセンターバック。昨季はJ2全試合フル出場を果たした。DFかつ42試合と試合数も多いJ2で一度も累積警告を食らわず試合に出続けるというのは本当にすごいこと。J1でどこまで通用するかは未知数ではあるが、期待して見ていきたい。ちなみに前橋育英時代はネコタクが1年先輩だったらしい。

 

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おわりに

ミシャ体制も4年目。1年目はACLまであと一歩の4位、2年目はルヴァン杯準優勝と順調にきていたが、昨季は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり12位に終わってしまった。巻き返しを図る今季は経営が苦しい中でも補強を敢行し、戦力の充実度はアップした。目指すは悲願のACL出場。昨季は2試合しか現地観戦が叶いませんでしたが、今季は久々のアウェイ遠征も敢行していきたいと考えています。未だ見たことのない景色を見るために今季もサポートしていきたいと思います。