2021 J1第7節 vs.福岡

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U-24日本代表招集中に負傷した田中に代わり岡村が右CBの位置に入り、CB中央の位置にはいつものミンテではなく宮澤が入るというスターターでした。

前半はボールを握る札幌、自陣でひたすら守る福岡という構図がはっきりしていました。札幌は最終ラインからボールを繋ぎ、時折りロングボールを交えながらゴールチャンスを伺います。一方福岡もただブロックを敷いて守るだけではなく、前からプレスをはめに行くという動きもありなかなかいいシュートが打てない状況が続きました。
さらにピッチには結構水が撒かれていてかなりスリッピーなコンディション。選手も結構足を滑らせていましたし、村上主審も序盤でコケていました。
それでもボールを握り、ラインを高く保ち相手陣内に攻め込み続けたのは札幌。敵陣でのプレーが続いた前半半ばの30分、ボランチの駒井が上げた中央へ上げたフライパスにアンロペが後ろ向きで頭で合わせたボールが高い軌道でファーへ飛びゴールネットを揺らし先制。終始札幌がボールを握って主導権を握り前半を終えました。

しかし後半に入ると福岡は攻勢を強めます。51分、山岸にヘディングシュートを放たれるもこれは菅野がナイスセーブ。しかし52分、そのコーナーキックでを中央で待ち構えていた元札幌の奈良にヘッドで決められ追いつかれます。
それでも直後の54分、左でボールを受けた福森が相手選手を1人かわして45度の位置からグラウンダーのシュートを放つとゴールネットを揺らし勝ち越します。
60分、福岡のフアンマ、石津が投入されるとさらに福岡の攻撃が活性化。完全に押し込まれ幾度も危ないシーンを作られましたが、菅野のナイスセーブやポストにも助けられなんとか凌ぎ、2-1で辛くも開幕節以来のリーグ戦の勝利を収めました。

得点シーンを振り返ると、1点目はアンロペが奈良に詰められていい体制でボールを当てることはできませんでしたが、当たった位置がよくGKの裏をかくシュートとなりました。2点目は流石福森という正確なキックでのシュート。相手選手の動きを読んだ素晴らしいゴールだったと思います。

守備面でいくと、福岡のクロスボールを簡単に合わせられてしまう場面が非常に多かったと思います。クロスボールに対してエリア内に人はいるけど簡単に合わせられてしまう。菅野のスーパーセーブやポストに助けられなんとか1失点で済みましたが、なんだかなあという感じでした。まあいつもの札幌と言われればいつもの札幌なんですが。

前半こそ札幌ペースで試合を進めましたが、後半勝ち越し点を奪ってからは完全に福岡ペース。最後の30分近くは見ていて本当に生きた心地がしませんでした。内容こそ今シーズンの中でも良くなかった部類に入ると思いますが、札幌とはまるで気候の違う、25℃の福岡の地で苦しみながらも勝利を収めることができたのはよかったと思います。

そういえばこのゲーム、福岡には札幌ユース育ちの奈良・前寛之の2選手が出場しました。特に前は福岡のキャプテンとして攻守に利いていて札幌にとって非常に怖い選手でした。前がいれば来季も福岡はJ1で戦えるんじゃないかなと思う活躍ぶりでした。奈良もコンディションが上がらない中で古巣相手に恩返しゴールを決める活躍をしました。かつて川崎で優勝争いの中レギュラーで戦った選手なので、また福岡の地で輝いて欲しいですね。2選手ともぜひとも札幌戦以外での活躍を期待したいです。

札幌はルヴァン杯鳥栖戦から公式戦2連勝。神戸戦の悪夢を教訓にできてるんじゃないかと思います。次のゲームはまたアウェイ。味の素スタジアムに乗りこんでのリーグFC東京戦です。FC東京は優勝候補の一角。厳しい戦いにはなると思いますが、公式戦連勝の波に乗って公式戦3連勝といって欲しいところです。

 

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