2021 J1第8節 vs.FC東京

www.jleague.jp

 

f:id:ugim912:20210407212722j:image

今季初現地でした。本来であれば今季初現地は3月のアウェイ浦和戦になるはずだったんですが、首都圏に緊急事態宣言が発令されていた影響でビジター席が設置されず現地観戦が叶わず。1ヶ月遅れの関東民の現地開幕となりました。

試合は序盤から札幌が攻め込みましたが、FC東京もしっかりと中を固めて決定機らしい決定機を与えませんでした。しかし29分、この日久々にシャドーの位置で先発した小柏が裏に抜け出すとFC東京センターバック渡辺が後ろから倒してこれがDOGSOで一発退場。札幌は数的有利を得ました。相手センターバックが退場して最終ラインに穴ができれば小柏の爆速の裏抜けが生きるのでこれはチャンスと思いましたが、その小柏がピッチに足を滑らせ転倒した際に肩を脱臼し無念の途中交代。有効な攻め手を失った札幌はFC東京から得点を奪えず前半を終えます。

ハーフタイム明け。55分にFC東京のディエゴ・オリヴェイラに左サイドから裏抜けを許すと、爆速で戻ってきたミンテが後ろから倒してファウル。イエローカードが提示されるもこれは仕方ないと思っていましたが、何故かここでVARが介入してオンフィールドレビューの結果イエローカードが取り消されなんとレッドカード一発退場に。10対10と数的有利がなくなり、挙句そのFKをディエゴ・オリヴェイラに沈められ先制を許すというおまけ付き。その後66分にも裏抜けしてきたディエゴ・オリヴェイラPA内で倒して与えたPKを決められて0-2。完全に撃沈させられたかに思いましたが、83分にコーナーキックからのゴール前の混戦をアンロペが決めて1点を返すと、その後息を吹き返したように札幌は攻め上がりますが追いつくには至らず。1-2で悔しい敗戦となりました。

単なる実力不足で負けたのであればまだ諦めはつくのですが、このゲームは外的要因があまりに札幌に不利に作用しました。

まずは味スタのピッチ。水が相当撒かれていてかなり滑りやすいピッチ状況。選手もかなり足を滑らせていて危ないなぁとは思っていましたが、まさか本当に足を滑らせケガをし試合途中で選手がピッチを去らなければならない状況になってしまうとは。ピッチに水を撒くのはまあどこのスタジアムでもやってることだし、ピッチ条件を良くするためにも必要なことだとは理解していますが、選手がケガするくらい水を撒く必要があるのでしょうか。なにはともあれ通常以上にスリッピーなピッチの影響で札幌の攻撃の核が負傷退場してしまったのは少なからず影響があったと言えるでしょう。

あとは今日のレフェリー。荒木主審っていう方でしたっけ。荒木主審が笛を吹くとFC東京の勝率7割以上というだけあってFC東京を勝たせるためのレフェリングだった、というのは勿論冗談ですが、後半からのレフェリングはだいぶ疑問符がつくものばかりでした*1。特にミンテ退場のシーン。当初はイエローカードでしたが、VAR介入によっておそらくは決定機の阻止(DOGSO)と判断されてレッドカードに切り替わったものと思われますが、あれをDOGSOと判断するには乱暴すぎだと思いますよ。

そもそもDOGSOの4要件は①守備側競技者の位置と数、②反則とゴールの距離、③プレーの方向、④ボールをキープ・コントロールできる状況にある、というものです。ミンテがディエゴ・オリヴェイラを倒したシーンは①、②、④はいいとして、③プレーの方向に関しては、ディエゴ・オリヴェイラが一旦サイドに逃げた時にミンテが倒しているため当てはまらないように見えます*2。おそらく荒木主審もそれを見て当初イエローという判定を下したんだと思いますが、謎にここでVARが介入してオンフィールドレビューの結果謎に退場になりました。何を基準に判定を変えたのか。結果的にこのプレーの直後でミンテという高さを失った札幌は失点を許しました。

きっちりと札幌の裏をついて速さで攻めるというFC東京の戦術、そしてそれをしっかりと遂行したFC東京のチーム力が札幌を上回ったことは確かですし、そこを否定する気はありません。ただ味スタのピッチによる小柏の負傷退場とミンテの疑惑の退場。スポーツにたらればは厳禁ですがこの2つの外的要因がなければもっと違った結果になってたのではと思わずにいられない、なんとも後味の悪いゲームでした。

まあとにかく何が言いたいかというと、荒木主審は二度と札幌戦で笛を吹かないで欲しいってことです。

f:id:ugim912:20210407222107j:image

*1:前半はかなりまともだった

*2:同じくDOGSOでFC東京の渡辺が退場になったシーンは4要件を全て満たしていたので退場は妥当だと思われます