北海道道の駅完全制覇の旅 Day8

前回の続きです。

 

 

再始動

2018年夏からわりとふんわりした始め方をしてしまったこのチャレンジも2019年9月以降の約3年もの間中断を余儀なくされました。まず2020年に関してはCOVID-19の大騒動でとてもじゃないけどまともな時期に北海道に行くことなどできず中止。2021年は帰省こそできましたが札幌での用事を優先したため結果道の駅ラリーへは行けずじまいとなっていました。

そして2022年11月。元々の3連休に有給1日をぶつけて4連休を錬成し、北海道へと1年ぶりに帰省しました。今回は特段札幌で済ませるべき用事もなかったので3年2ヶ月ぶりにこのチャレンジを再開させることとしました。

 

スタンプブックが所在不明に

このチャレンジにあたっては2018年にサーモンパーク千歳で購入したのスタンプラリーブックを使用しており、それは実家に保管していたはずだったのですが、何故かどこにも見当たらず。誤って廃棄してしまったのでしょうか。仕方がないので、2018年・19年の2年間で45カ所分のスタンプを押印したスタンプブックは諦め、今回はこちらのサービスを利用することとしました。

紙の本に押印するスタンプではなく、道の駅まで行くと位置情報の認識によりWebの画面でチェックイン&押印が可能になるデジタルスタンプラリーサービスです。TwitterでFF内のフォロワーがやってて知りました。スタンプブックを買うとなると300円の課金が必要になりますが、こちらは登録さえしてしまえば無料で参加可能です。

 

苫小牧方面へ

そして11月14日。朝8時30分過ぎに千歳市内を出発。まずは国道36号線を苫小牧方面へ南進。9時頃に道の駅ウトナイ湖へ到着。

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ここはDay1で訪問済みですがデジタルスタンプラリーがちゃんと動作するのかテストのため寄りました。画面の地図上で今いる道の駅ウトナイ湖を選択、スタンプを押すボタンをタップすると、

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ちゃんと押印できました。これで大丈夫ですね。ということで本日最初の目的地へ向かいましょう。

 

海沿いを行きみついしへ

日高エリアの海沿いには3つ道の駅があり、うち2つ、道の駅むかわ四季の館道の駅サラブレッドロード新冠は2018年に訪問済み。この3つの中で最も南に位置する道の駅みついしのみ行けていなかったので、まずはそこを目的地に進路を海岸線に沿って南東にとります。道の駅みついしまで最短で行くには沼ノ端東インターから日高道に乗りそこから終点の日高厚賀インターまで乗り通せばよいのですが、完全にガソリン給油のことを失念しており道中で給油の必要性が生じました。千歳から苫小牧に向かう国道36号線沿いにモダ石油があったのでそこで入れればよかったのですが、「11月17日は休業します」の立て看板を見て、この日が休業日だと勘違いしスルーしてしまったんですよね。結局次の安く入れれるスタンドがむかわのモダ石油ということで下道を走り給油しました。

価格は160円/L。まあ今のご時世では平均的でしょうか。

無事給油を終え、この日はガソリンの心配をしなくてよくなったので鵡川インターから日高道に乗り一気に日高町へ。そういえは日高道走行中、自分の後方を走行していた室蘭ナンバーの黒塗りのステーションワゴンにクソ車間を詰められました。前方に比較的低速の大型トラックが走行していたので、片側1車線の自動車道上でそんなに車間を詰められても……。以前も同じエリアを走行した時に前方が詰まってるのに後ろのワゴンRに死ぬほど車間を詰められました。今回も以前もバックミラーで運転手の顔を拝みましたが、どちらもまあ何も考えてなさそうな感じの顔をしてました。多分他意はなくて本当に何も考えずに運転してるんだろうなと思いました。

話がそれました。現状の日高道の終点である日高厚賀からは海沿いの国道に復帰し、左手に太平洋の絶景を眺めながら走行。この日は天気も良かったので走っていて非常に気持ちが良かったです。途中、静内のローソンでお手洗いを借りて休憩。

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静内のローソンを出てさらに走行すること1時間、ようやく道の駅みついしに到着しました。

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ここはオートキャンプ場と温泉施設と一体になった道の駅でした。11月という寒い時期なのでオートキャンプ場がやってたのかは知りませんが。あとは道の駅みついしがある新ひだか町やこれまで通過してきた日高町新冠町は競走馬の産地として名を馳せており、道中かなりの数の牧場が見られました。その競走馬の擬人化ゲームである「ウマ娘」が去年くらいからすごい流行ってますが、やはりこの人気に乗じてか道の駅内にウマ娘等身大パネルが置いてありました。そういうコラボも抜かりなくやってるんですね。競馬もウマ娘もミリしらなのでパネルに描かれているのが誰なのかはわからなかったのですが、帰って調べたら「オグリキャップ」っていう人らしいです。名前だけは聞いたことあるような。別にウマ娘は興味ないですしちょうどそのパネルの前で清掃のおばちゃんが拭き掃除してたんで写真は撮りませんでした。あとで調べたら日高振興局がCygamesの協力を得てやってるんですね。

隣の地元物産を置いてあるショップにも立ち寄りましたが、さすがは日高地方、棚にぎっしり地元名産の乾燥昆布が並べられていました。あと気になったのは「三石昆布羊羹」なるもの。道の駅に着く直前の道中でそれを売っている和菓子屋の本店らしきものがあり気になってはいたのですが、どうやら羊羹の中に三石産の昆布が練り込んであるそう。五勝手屋羊羹くらいの小さい食べきりサイズのものがあれば買おうかなと思いましたが、デカいサイズのしかなかったので買わずに出てきました。

こちらも後で調べてみたら出てきました。三石銘菓みたいですね。ふるさと納税の返礼品にも選べるそうです。

 

天馬街道を抜け十勝へ

10分ほどの滞在でみついしを後にし、浦河方面へ。浦河町から北に分岐する峠道を抜け、次なる目的地・十勝エリアの大樹町へと向かいます。この峠道は「天馬街道」と呼ばれてるそうです。流石名競走馬を多数輩出した日高エリアの道路。そんな道路なだけあって引退した競走馬がいる牧場や、JRAの競走馬育成施設なんかもありました。

北海道の山道といえば動物。飛び出してくる鹿や熊に気をつけなければならないことはオセアニアでは常識ですが、この天馬街道の浦河側では道路に飛び出してくる可能性があるのは馬。道路脇両サイドに馬が放牧されてる牧場なんかもあるので「馬横断注意」の標識がありました。ならではですね。

さらに山を登ると流石に牧場はなくなり道路脇は原生林が広がります。今度は道内ではお馴染み「鹿出没注意」の看板。これだけなら北海道では結構ありきたりの光景なんですが、道路にかなりの数の急ブレーキを踏んだと思われるブレーキ痕があったんですよね。交通量が少なく信号のない峠道でこんなブレーキ痕がつくっていうのは野生動物が飛び出してきて慌てて急ブレーキを踏むくらいのシチュエーションしかないはずなので、この道路を走行している間結構緊張してました。

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鹿の恐怖に怯えながらも無事天馬街道の峠道を下り切ると道路脇には紅葉が。北海道はそろそろ紅葉シーズンも終わりを迎えますが残ってるやつが見れてよかったです。まあ関東地方ではこれからいくらでも見られるんですけどね。

道の駅みついし出発から約1時間半で道の駅コスモール大樹に到着しました。

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この道の駅は隣にコープさっぽろの店舗がありました。道の駅の横に生協があるのはどことなくメロード夕張っぽい。売店は地元野菜とかが売ってました。

 

昼飯

13時を過ぎ空腹も来ていたところでセイコーマートを見つけたので昼食にすることにしました。

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この日の1週間前に販売が再開されたセコマの誇る劇物こと山わさび塩ラーメンを食べました。啜り方を誤ると呼吸器が死に、スープを飲めば目から勝手に涙が流れるなかなかの食い物です。けどこの辛さが癖になるんだよな。「ん゛ー゛ー゛」とか「あ゛ー゛ー゛」とか車内で一人叫びながらも完食。

 

ナウマン象のまち忠類へ

北海道名物セコマ飯を平らげたあとは移動再開。ここまでは長距離移動が続きましたがここからは比較的道の駅同士が近くに点在してるのでペースを上げて巡っていきます。大樹町を出てから30分もせず幕別町の道の駅忠類に到着。

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道の駅の隣には温泉宿泊施設がありました。その名も「ナウマン温泉ホテルアルコ」。
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このナウマンというのはナウマン象のこと。なんでもこの道の駅のある旧忠類村で1960年代末にナウマン象の間全体の化石が発掘されたとか。それ以来この忠類のシンボルとしてナウマン象が君臨することになったそうです。道の駅の大樹町側の隣には忠類ナウマン象記念館という博物館もありました。多分中でナウマン象の化石の実物とか、このエリアにおける化石採掘の歴史とかが学べたんでしょうが、有料だったのと後が控えてることもあったので断念。今度時間ある時にゆっくり見に来たい。

記念館は見れなかったのでその前に建っていたナウマン象像を見て道の駅を後にしました。

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十勝を北へ

引き続き十勝エリアを北進します。続いては忠類の道の駅から20分ほどの位置にある道の駅さらべつ。

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THE 十勝といった感じの風景の中に建っています。

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中の売店では更別産のじゃがいもが売っていました。この中に「インカのめざめ」という品種もありました。私の住まいに美味しいことで現地で有名なお好み焼き屋さんがあるんですが、そこにインカのめざめの鉄板バター焼きがあって、それがめちゃくちゃ甘くて美味いんですよね。なのでこの品種は大好きです。

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次もすぐそこ。車で20分ほどのところにある中札内村は道の駅なかさつないに到着。

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売店では中札内産の農産物、食品、雑貨等が販売されていたほか、建物の外には卵の自販機も置いてありました。売店横には軽食の売店も3店舗ほどあり、そのうち一つがジェラート屋なのでせっかくだし食べようかなと思ったらこの日はやっていませんでした。残念。

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帯広市街地を抜ける

中札内からは帯広広尾道に乗り帯広市街地方面を目指します。中札内の道の駅を出たのが14時半くらいでしたが、既に日は傾き始めていました。十勝地方もかる北海道の東側は日本の中では比較的日没の早い地域。本格的に時間との勝負になってきました。

帯広川西インターで高速を降りるとそこはすぐ帯広市街地。この日ほぼ初めてとなる車通りの多い市街地を抜けます。そういえば帯広市内かなりコメリの店舗が多かったです。北海道のホームセンター界隈は完全にホーマックしか勝たんみたいな感じだと思ってたんですが、十勝は違うのかも?

中札内を出発してから40分ほどで道の駅ガーデンスパ十勝川温泉へ到着。

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ここは2020年に登録されたばかりのかなり新しい道の駅で、中はすごくきれいでした。十勝川温泉街の入口に位置していることもあり温泉も入れるみたいなんですが、ゆっくりお湯に浸かる時間はなかったので泣く泣く断念。代わりと言ってはなんですが中札内の道の駅でジェラートを食べられなかった恨みをソフトクリームを食べることで昇華させました。クリームチーズ味のソフトクリームにしたんですが非常に美味しかったです。

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日没間際、「なつぞらのふるさと」へ

ソフトクリームを食べながら十勝川温泉の道の駅駐車場を出発。次なる目的地は道の駅おとふけ。音更の市街地からは程近い場所というナビの表示で、20分ほどで着いたと思いきや、

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なんと道の駅が移転していたことが判明。カーナビの地図がアップデートされておらず道の駅の移転に対応していなかったのが原因のようでした。旧道の駅跡地の看板に「柳月スイートピア・ガーデンの横にあります」と記載されていたので、ナビの行き先に再設定し10分弱走行したところで移転後の道の駅を発見。無事辿り着くことができました。

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この道の駅はもともと「道の駅おとふけ」という名称だったのですが、移転後は「道の駅おとふけ なつぞらのふるさと」という名称に変わっています。音更・帯広をはじめとした十勝一帯が2019年にNHKで放送された朝ドラ「なつぞら」の舞台であったことが由来なんだそうです。私はドラマの中身は全く知らず、スピッツが主題歌を担当してたことと、ドラマの出演者の方々が2019年に札幌ドームで行われたコンサドーレの試合に来場してたくらいのイメージしかないです。ごめんなさい。

中にはレストランやショップがあったりしたのですが、月曜日は定休日のため中には入れず。残念。

 

タイムアップ

日没まではまだギリギリ時間があったので、さらに北に行き士幌方面を攻めてもよかったのですが、朝からずっと運転していい加減疲れも来ていたのと、日高から帯広まで向かうラインの道の駅はコンプリートできてキリもよかったので、ここで切り上げることとしました。

結局この日はみついし、コスモール大樹、忠類、さらべつ、なかさつない、ガーデンスパ十勝川温泉、おとふけの計7ヶ所を訪問しました。走行距離の割にはよくやったほうではないでしょうか。

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(上記表は訪問順ではありません)

 

道東道を使って帰宅

帰りは音更帯広インターから道東道に乗りました。道東道は片側1車線のアップダウンの激しい直線道路が長く続く高速道路。上信越道並みに運転しづらいです。そして十勝清水〜夕張の区間については山の中をぶち抜いて作った高速道路なのでPA・SAといった休憩施設がほぼないんですよね。なので日が沈み真っ暗な中、疲れがピークに達している状態にもかかわらず休もうにも休めず、かなり危ない状態に陥りかけましたが、なんとか事故を起こすことなく占冠PAに到着しました。

お手洗いを済ませ、自販機でホットの緑茶を飲み、体を伸ばし、なんとか回復したところで運転再開。出発しようとエンジンをかけたところむかわのモダ石油からの走行距離がネットミームライクな感じになっていました。

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最後は千歳東インター手前のキウスPAでも休憩をとりなんとか無事実家へ帰着することができました。いやー疲れた。

 

幻のDay9

次の日。この日入っていた予定が早めに完了したら道央エリアの比較的行きやすい場所にあるにも関わらず行けていなかった安平・鶴沼・歌志内・芦別の道の駅を回ろうと思っていたのですが、結局15時近くまで予定が長引き断念。さらに次の日、東京に戻る飛行機が出るまでの時間に行こうと早起きしましたが、思いの外体調がすぐれず断念。今年中のDay9決行は幻となってしまいました。なのでまた来年渡道できた際はこの辺りから再開ということにしたいと思います。

 

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