関東最終戦

2022年のJ1リーグも佳境を迎えています。

残念ながら今季残留争いに加わることになってしまった北海道コンサドーレ札幌の8月以降の戦いを振り返ると、第24節湘南戦を5-1で圧勝しながらも、第25節神戸戦、札幌ドームで3年ぶりの声出し応援実証実験対象試合となった第26節鳥栖戦を落として連敗。遂には鳥栖戦後の8月28日に三上GM名義のサポーターへのメッセージ、俗に言う「お気持ち表明」が公式サイトに掲載されることとなりました。この「お気持ち表明」がだいぶ効いたのか、次の第28節C大阪戦、第29節磐田戦を勝利し今季初の連勝。第30節横浜FM戦も敵地で勝ち点1を拾うと、今季厚別最終戦となった第31節川崎F戦では壮絶な打ち合いを制し勝利。勝てば残留が決まる第32節福岡戦では痛恨の逆転負けを喫したものの、「お気持ち表明」以降は3勝1分1敗、勝ち点10を積み上げ残留争いの中で一歩抜け出す格好となりました。

そんな中迎えた第27節延期分の浦和戦@埼スタ。今季の関東アウェイラストゲームは勝てばJ1残留が決まる、前節に引き続きの大一番となりました。

 

 

前日譚

埼スタは前日10時から待機列確保が可能なので行ってきました。自転車で。

片道15km弱、約1時間で埼スタ南門に到着。最近自転車で10km以上の距離を走る機会がなかったのでいい運動になりました。到着が列整理解禁の1時間後である11時だったこともあり余裕で1桁の順番の確保に成功。

埼スタは列整理が試合当日の朝7時というなかなかな時間に行われるので翌朝は5時半に起床し埼スタへ。

この7時列整理もかれこれ4回目なのでもう慣れたもんです。前日からシート貼らせてくれて、試合当日の朝7時に来れさえすればものの数分で開放してくれるのは、浦和と同じくさいたま市にホームに置く某オレンジのクラブの待機列ルール*1に比べたらかなり良心的です。

しかし眠いもんは眠いので、帰宅してから昼まで二度寝かましました。

 

決戦の地へ

昼過ぎには起きて飯を食い、ユニフォームに着替え自宅を出発。私の住まいは埼スタから15km圏内にあるため、駅には浦和レッズのポスターが貼ってあるし、近所を歩いていても浦和レッズのステッカーを貼った車が走ってるし、埼スタで浦和の試合がある日には赤い人たちをよく見かけます。そんなわけで私の住まいがある場所は完全に浦和レッズのホームタウンで、恐らく札幌サポは私1人くらいしかいない土地です。そんな土地から札幌のユニを着た人間が電車に乗るとどうなるか?既に車内にいた浦和ユニを着た人に二度見されました。まあ気持ちはわかる。私だって千歳線乗ってて上野幌駅とか島松駅から浦和サポ乗ってきたらそれは二度見する。

好奇の目に晒されながらも浦和美園駅到着(この日2度目)

開場20分前に知り合いのサポの方と合流し入場。いつもは中段のUSの真横のブロックで応援するのが埼スタアウェイ席参戦時の常なんですが、今回はかなり前に並べて席も選び放題ということで前方前から5列目くらいの座席を確保。

流石は埼スタ。前方でも全然ピッチが見やすい。どこぞの陸上競技場とは大違いですわ、という話を知り合いのサポの方としました。

 

興梠の実家のローストチキンを食べる

ところで今季浦和から期限付き移籍で札幌にやってきたFW興梠の実家は「ローストチキンコオロギ」というチキン店をやっています。この話は浦和サポのみならずJリーグサポでは有名な話ですが、なんとそのチキン店は埼スタにも出店しています。アウェイサポも入れる南ゲート内にあるので買うことにしました。

今回購入したのは手羽2本+ネック3本のセット。お値段700円。柔らかくジューシーな非常に美味しいチキンでした。以前から埼スタに出店しているのを見かけてはいたんですが食べる機会が無かったので食べれてよかったです。

 

待ってるぜ札幌の駒井善成

興梠と同じく浦和から札幌に移籍してきた選手と言えば駒井ですが、前節福岡戦で負傷交代となっていました。そしてこの日の試合前に負傷内容の公式リリースが出ました。

手術が必要になる可能性もある大怪我。今季どころか来季開幕での復帰も危ぶまれる可能性が出てきてしました。この駒井のケガを受けて札幌ベンチには駒井のユニフォームが。

駒井は攻守において札幌には必要不可欠な選手。彼の離脱は大きな痛手ですが、またピッチ上で躍動する姿を見せてくれることを願いましょう。

 

試合直前

キックオフ45分前から試合前練習が開始。

声出し応援解禁以降、試合前応援はしなくなったので予報外れの雨の中試合前練習をゆっくりと眺めました。

キックオフ直前に両チームのスタメン発表。札幌ベンチには西・大谷の元浦和勢がいたものの、アナウンス時浦和サポから特段反応はなし。ただしミシャの名前のアナウンスにはブーイング。まあ浦和サポからミシャへのご挨拶ってところでしょうか。国内無冠が決定し横断幕を一切張らないことで抗議の意を示していた浦和のゴール裏でしたが、そこに関しては通常営業で安心しました。

 

攻め続ける札幌、ワンチャンスを狙う浦和

19時34分キックオフ。札幌のスタメンは以下の通り。

前半からチャンスを多く作ったのは札幌。何度もPA内に侵入しチャンスを創出するも浦和DFのシュートブロックに遭ったり、浦和GK西川の好セーブに阻まれたりと得点に至らず。浦和は前線にいるスピードのある外国籍選手が裏抜け一発でピンチに陥るシーンもありましたが、枠は捉えられず、結局お互い無得点のまま前半は終了。

後半に入ると札幌の運動量が落ちたため浦和の裏狙いの攻撃が活性化、前半以上に危険なシーンを作られますが、浦和の決定力不足にも助けられなんとか失点することなく切り抜けます。

 

GOLAZO!!

そして迎えた70分、左サイドでボールを受けたルーカスがドリブルでPA内に侵入して放ったシュートがゴール隅に吸い込まれ札幌が先制しました。

今まで見てきた中でもトップクラスに美しいゴール。この瞬間某TVの如く「ゴラッソォォォォォオオオオオオ!!!!!」と叫びました。上の動画のサムネにもなっていますがゴール決めたあと札幌ゴール裏に駆け寄ってサポを煽ったルーカスがなまら格好良かったです。

 

リードを守れば残留決定。しかし……

このままリードを守り切れば残留が決まる札幌でしたが、攻勢を強める浦和相手に防戦一方の戦い。そんな中浦和DF酒井宏樹のシュートブロックの際に足を負傷したこの日LCBとして出場の菅が無念の負傷交代。菅に代わって福森が同じポジションに入りましたが、85分にその福森がPA内でハンドを犯し浦和にPK献上。これを浦和DFショルツに決められ1-1の同点。ゴールが決まった瞬間の会場の雰囲気の変わりように、「これが埼スタか」と思いました。

後半ATは7分ありましたが、札幌は前線にロングボールを蹴り出すのがやっと。お互いの意地のぶつかり合いとなった激闘は1-1のドロー決着。福岡戦に続き今節も残留決定は次節以降に持ち越しとなってしまいました。

 

妥当なドロー決着

前半こそ押し込んだ札幌でしたが、後半は一転して浦和に攻め込まれる展開。引き分けに終わったのも前後半通じて(特に後半)浦和が決定機を外しまくってくれたおかげでであって、この決着は妥当なものだったかなと思います。

個人で見ていくと、RCBの田中駿汰とCMFの高嶺は流石のデュエルの強さを発揮していて非常に心強かったです。また、高嶺とコンビを組んでCMFとして出場した荒野も自慢の運動量を武器にピッチ上の至る所に顔を出し奮闘していました。

一方途中出場したもののなかなかゲームに入れず、最終的に勝ち点2を失うことに直結するPKを献上してしまったのが福森。PA内でのプレーの仕方はもう少しなんとかならんかったのかと思うところがないと言えば嘘になってしまいますが、終わったことはもうどうにもならないので、次節直接FKを3発くらい叩き込んで取り返してもらいましょう。

 

残すは2試合

札幌に残された試合は第33節広島戦と第34節清水戦。この2試合で勝ち点2を獲得すれば自力での残留が決定します。リーグ3位につける広島と、残留争いで必死の清水。どちらも難しい試合になることは必至ですが、勝って残留を決めて欲しいですね。

「迷わず行けよ信じる道 俺たちならやれるのさ」

 

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*1:当日始発から待機列確保OKだけれども、昼過ぎのの列整理までの間に待機列を離れたら無効という本当にヤバいルール。今もそうなのかは分からないけど2017年当時はそうでした