低みの見物(浦和-全北&川崎-鳥栖)

8月末にACL浦和-全北、J1川崎-鳥栖の試合を観てきました。絶賛残留争い中の札幌サポからするとこれは低みの見物ってやつです

 

 

8.25 ACL2022SF 浦和-全北@埼玉スタジアム

今年もCOVID-19の影響でACL東地区ノックアウトステージはセントラル開催。その開催地はなんと日本の埼玉スタジアム。日本勢は横浜FM・神戸・浦和が進出。ラウンド16で神戸が日本勢対決で横浜FMを下すもQFで韓国勢の全北に敗れ姿を消します。一方ホームでACL東地区ノックアウトステージを戦えることになった浦和はラウンド16、QFを危なげなく勝ち進み、全北の待つSFへと駒を進めました。2022年のACL東地区のトップを決める戦い、それも日韓戦ということもあり仕事終わりで埼玉スタジアムへ行ってきました。

浦和美園駅で友人と待ち合わせ埼玉スタジアムへ。試合開始1時間前に着けたので南広場の屋台でケバブライスとビールを買って腹ごしらえ。

ケバブライスいいですよね。私もよくUberで注文してます。このACL東地区ノックアウトステージ埼玉セントラル開催では南北ゴール裏のみ声出し解禁。試合前から北ゴール裏の大声援が南広場まで聞こえてきました。

座席は毎度おなじみバックアッパー。入場するとメインアッパーが浦和レッズカラーに染まっていました。

そして選手入場時には北ゴール裏はACLトロフィーを掴むコレオグラフィーとACLトロフィーを描いた吊り下げ式ビッグフラッグと赤き血のイレブンのチャントで選手を迎えます。やっぱり浦和はこうでなくては。

19時30分にキックオフ。

11分にこの日CFWとして起用されたFW松尾のゴールで幸先よく先制。前半のうちに追加点を奪うことはできなかったものの概ね浦和が順調に試合を進め前半終了。しかしHT明け、55分に非常に不可解なジャッジで全北にPKを与えるとこれを沈められ追いつかれます。その後は全北の縦に速い攻撃に苦しめられ、何度も危ないシーンを作られますがGK西川やDF酒井宏樹らの奮闘もあり勝ち越しゴールは許しません。後半終了間際、全北の足が止まってきたところで途中から入ったFWユンカーらを中心に猛攻を仕掛けます。特に後半終了間際には波状攻撃で決定的なシーンを作りますがゴールラインを割ることができずに90分終了の笛。試合は延長戦へもつれ込みます。

延長前半を双方無得点で折り返すと延長後半終了間際の116分、全北のCKからゴールを決められ失点。浦和の選手もしっかりとついていたんですけどね。まさに全北の気迫が生んだゴールでした。後がない浦和は最後の猛攻を仕掛けます。そしてもうほとんど時間が残っていなかった120分、DF酒井宏樹が敵陣でボールを刈り取ると右サイドからモーベルを経由し中央へ。中央でボールが繋がり途中出場のMF明本がヘディングシュート、全北GKが弾いたところをFWユンカーが沈め土壇場で同点に追いつきます。ゴールが決まった瞬間埼スタに集った浦和サポ総立ち、大歓声に包まれ、116分の勝ち越しゴールで勝利を確信していた全北イレブンは肩を落とすしかありませんでした。同点ゴールの余韻が残ったまま延長後半終了の笛。120分で決着つかず、PK戦に突入します。

PK戦は浦和サポが陣取る北側のゴールで行われることに。そうと決まった瞬間北ゴール裏の大旗はゴール真裏に集結。一部南ゴール裏の大旗も北へ移動。Lフラを持っているサポーターはその後方に陣取り圧倒的な旗の波を作り出します。

YouTubeでしか見たことのなかった2007年ACL東地区SF第2戦・浦和-城南のPK戦のアレをまさか生で見れる日が来るとは……。思ってもみませんでした。

PKは城南先攻。1人目がボールを蹴る前から浦和サポの大ブーイング、そして揺れ動く旗。この圧力にやられてしまったのか、全北1人目、そして2人目のシュートが浦和GK西川に阻まれ、4人目のシュートもポストを叩きます。西川のセーブが素晴らしかったことは言うまでもないですが、間違いなく全北のキッカーに凄まじいプレッシャーを与えた浦和サポの力もあったでしょう。その間浦和はショルツ、ユンカーと2人成功。3人目のモーベルグこそ失敗となりますが、4人目、決めれば勝利となる場面でこちらも途中出場、江坂がしっかりと決め、PK戦にまでもつれ込んだ激闘は浦和の勝利となりました。

最後まで諦めずに走り続けた浦和イレブン、大声援で浦和の選手を後押しし、全北にプレッシャーを与え続けたゴール裏のサポーター、声は出せないものの大きな手拍子で雰囲気を作り出したバック・メインのサポーター。浦和レッズというクラブが一丸となり掴んだ勝利だと、部外者ではありましたがそう強く感じました。

一方敗れた全北もJではなかなかお目にかかれない縦の速さで浦和を苦しめました。日程的やここまでのプレー時間で全北が不利な状況であったにも関わらず。流石はアジアを2度制覇している強豪でした。南・メイン・バックの浦和サポからは、アウェイ席の数少ない全北サポに挨拶を行い引き上げる全北の選手に対して惜しみない拍手が送られていました。

まさに「死闘」の二文字が相応しいゲームを勝ち抜いた浦和。決勝はなんと半年後の2023年の2月。なかなかにふざけた日程ですね。西地区のノックアウトステージはこれからなので対戦相手は未定ですが、第2戦が東地区ホーム、すなわち浦和ホームということなので決勝も是非行きたいですね。その時は全席で声出し可能になってるといいんですが。

 

8.31 J1-Sec.20 川崎-鳥栖等々力陸上競技場

前述のACLから約1週間後、等々力に行ってきました。もともと行く予定はなかったんですが、前日赤羽で前週埼スタで一緒に試合を観た職場の同僚と飲んでいたところなんか次の日試合あるな、まだチケットとれるし行くか、と完全に酒の勢いでチケットをとってしまって行くことになったんですね。

この日もキックオフ1時間前にスタジアムに到着したので場外で飯の調達。

チャーハンと点心のセットとビール。流石横浜中華街を要する神奈川とだけあってチャーハンと点心のクオリティは高く、非常に美味しかったです。ビールはプレモル缶なのでまあ…という感じ。

試合開始30分前に入場。コンサが絡まない試合で等々力にくるのはこれが3回目。1回目は選手権の北海高校の試合を観に来た時。2回目は今年の天皇杯の札幌大学戦。いずれもメインスタンドでの観戦だったんですが、今回はバックスタンドでの観戦。

メインスタンドは2015年に改築されたこともあり椅子の座り心地もいいんですが、バックスタンドはボロいままなので椅子も硬くてボロい。お陰で持病の痔が悪化しました。嘘です。悪化したのはどう考えても仕事で座りすぎたせいです。

この日は今季札幌から川崎に移籍したチャナティップが出ることを期待してたんですがメンバー外。一方鳥栖は札幌から期限付き移籍している岩崎がスタメン。2019年に札幌へ完全移籍するもなかなか試合に絡めず、2020年からは湘南、千葉、鳥栖と期限付きで複数クラブを転々とした東京五輪世代のアタッカーも鳥栖ではフィットしたらしく主力級の活躍をしています。恐らく札幌には戻ってこないでしょう。それはそれで岩崎のためになるので頑張れよと送り出しますが、その代わり鳥栖さん高く買ってくれ~~。

試合は序盤こそ鳥栖のプレスが川崎のパスワークを鈍らせ互角の展開となりましたが、前半途中から川崎がそれをいなせるようになってくると一気に川崎ペースに。26分に知念のゴールで先制すると、後半は47分にシミッチ、56分にはマルシーニョ、そして87分には途中出場、ケガで苦しんできた大島にゴールが生まれ終わってみれば4-0で川崎の圧勝。これが王者の力か……。

鳥栖も後半小野をワントップに据えてから惜しいシーンは作っていたんですが、如何せん周りにサポートする選手がいない。攻守にわたりハードワークする川崎にたいして小野1枚ではどうすることもできませんでした。岩崎も途中で下がっちゃったし。

 

そんなわけで札幌の残留争いとう現実の辛さから逃れるために観に行った2試合でした。推しクラブ以外のの試合を観に行くのも気楽で楽しいので皆さんも是非やってみてください。お勧めです。

 

 

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