Jリーグ声出し応援実証実験に参加してきた
今年度からJリーグチェアマンに前札幌会長の野々村芳和氏が就任して以降、COVID-19流行以降途絶えてしまったサポーターの声を取り戻そうという動きが急加速し、現在特定のゲームで声出し応援実証実験が行われています。そんな中去る7月6日に味の素スタジアムで行われたJ1第20節札幌対FC東京の一戦が声出し応援実証実験に選ばれたので実験台になってきました。
前日
声出し応援エリアは自由席のため、前日からの列整理に参加。試合のない平日午前中にスタジアムまで赴き待機列確保する不審者と化してきました。列整理に参加するのなんて2019年3月の埼スタでの浦和戦以来ですよ。2020年以降はずっとゴール裏も指定席でしたからね。
列整理だけして帰るのも癪だったので、味スタからの帰り道、明大前で井の頭線に乗り換えて下北沢へ。首都圏の札幌サポにはお馴染み「TOKYO SPICE CURRY 赤と黒」さんにお邪魔してきました。
俺たちがここに集まるのは 赤と黒が人生だから お前たちが戦う場所に 俺たちは必ずいるさ (@ TOKYO SPICE CURRY 赤と黒 下北沢店 in 世田谷区, 東京都) https://t.co/LuNM8LS2EW pic.twitter.com/q2dENeETlZ
— 無糖 (@0sugar_ghost) 2022年7月5日
赤と黒がまだ荻窪にあった頃は何回かお邪魔していたんですが、下北沢に移ってからは初訪問。あいがけカレーとラッシーをいただき、コンサドーレの話で盛り上がってきました。
下北沢を後にし、東京駅で買い物をした後はカラオケへ行き3時間歌い通し翌日の声出しに備えました。
スタジアムへ
試合当日。前日取った場所へは開場30分前に戻ればOKだったので開場1時間前の16時に味スタに到着。
今回チケット発売日時ジャストでチケットを確保してくださった札幌在住の知り合いのサポの方とも合流し入場。
最前列に陣取りました。
再起動
試合開始約40分前から試合前練習が開始。
対岸では選手登場と同時にチャントを歌い試合前から盛り上がっていましたが、札幌ゴール裏は試合開始一発目に最大出力を持ってくるためにパワーを温存。あくまで試合開始までは拍手で選手を鼓舞。
そして選手入場。札幌の選手が円陣を組むと同時に2020年2月以来にスタジアムに「We Are SAPPORO」コールが響きました。止まっていた時計の針が動き出した、そんな感覚を覚えました。
試合内容は……
この日の試合内容は今シーズンワーストと言ってもよいような試合内容。34分に自陣PA内で菅がハンドをしPKを献上するとこれをレアンドロに決められ失点。さらに前半ATに相手に直接FKを与えると壁の中にいた興梠の手に当たりまたしてもハンド、PK。これもアダイウトンにきっちり決められ2失点目。失点と同時に前半終了。
後半に入って早々、高いラインの裏をアダイウトンに抜かれるとそのままループシュートを決められ3失点目。
札幌の攻撃はというと完全に機能不全。FC東京の仕掛けるプレスを全くいなすことができず特攻し続け憤死、そこからの被カウンターという見るに堪えない惨状。90分間得点の匂いは全く感じずの0-3での痛すぎる敗北となりました。
声出し応援の感想
最初こそ「やっと選手を声でサポートできるぞおおおおおおおおおお」と非常にハイテンションだったんですが、不織布マスクをつけて、夏の蒸し暑さの中飛び跳ねるのは、3年間ゴール裏で全力で応援するという行為から遠ざかっていた私にとっては相当に厳しく、酸欠で死にかけるわ、ふくらはぎに激痛が走るわで相当に厳しかったです。また、次の日に響かず、かつ大きな声を出すという3年前に会得した技を完全に忘れており喉も無事死亡。試合結果も相まって相当キツい90分間でした。
この90分間、約2Lの水を飲んだのですが、全部汗として出て行ったのでトイレには1回も行きませんでした。それくらいの運動量だったということです。
他会場でチャントを忘れた人が多かったみたいな話も耳にしており不安だったんですが、チャントはもう体が完全に覚えており問題なく歌えました。
試合後、こんな試合内容だったのでゴール裏からはブーイングの嵐だったんですが、こんな虚無未満の試合を見せられた後にブーイングする気すらが起きなかったのと、もう完全に試合終了後はグロッキー状態だったこともあり私はブーイングを飛ばさずただただ虚無になりながら選手を迎え、見送りました。折角の声出しできる機会なのにもったいない。
後遺症
3年ぶりの声出し応援の翌日、喉が完全に死亡しまともな声が出せず、ふくらはぎには激痛が走り完全に社会人としては完全に終わった状態で仕事をする羽目になりました。声のほうは2日で完全回復したんですが、ふくらはぎの方は完全に引きずり、慢性的な痛みが取れるまでに1週間を要しました。ただ、右ふくらはぎの違和感は完全にとれてないので完全回復までにはまだかかりそうです。
大きな爪痕を残した3年ぶりの声出し応援でしたが、やはりゴール裏ってこうあるべきだよなということを思い出すことができました。今シーズンまた機会があれば参加したいですが果たして実現するのでしょうか。