SIX-POINTER

首都圏はJクラブの数が多いので在首都圏札幌サポは結構な数のアウェイに気軽に行くことができます。今年だと浦和・調布・横浜・川崎・平塚・柏・鹿島の7か所*1

では在首都圏サポがその次に行きやすいアウェイはどこか?それは静岡。清水・磐田といった古豪がホームを置いており、かつ東海道新幹線という安心安全の交通手段で行くことができます。事実私は2017年から2019年までの3年間毎年静岡への遠征を敢行していました。

COVID-19の流行と日程が合わず2年間ご無沙汰になっていた静岡ですが、今年は磐田開催の札幌戦が5/22(日)に開催。仕事柄土曜はなかなか有給休暇は取れないのですが日曜であればその日のシフトによって何のお咎めなしで有給休暇を取得できてしまうのでこれは逃してはいけない、ということで休みをぶち込んで磐田に行ってきました。

 

 

過去の磐田遠征

過去3回の静岡遠征のうち2回が磐田遠征*2。1回目は2018年天皇杯ラウンド16。当時は学生で金がなかったので往復は東京浜松間を走る高速バスを使って行きました。ラウンド16とはいえ平日夜の天皇杯なだけあってヤマハスタジアムに集結した札幌サポは30人いるかいないか。全員でずぶ濡れになりながら応援しましたが2-4で敗戦。ただ当時特に応援してた兵藤が目の前でゴール決めるところを見れたのは良かったです。

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ちなみにこの日の試合前には兼ねてより行きたかったさわやかに行き念願のハンバーグを食べることができました。ここのハンバーグにありつくには大体凄い行列に並ばないといけないんですが、平日かつランチタイムも外した昼間ということもありほぼ並ばずに席に着くことができました。

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2回目は2019年のリーグ戦。当時は新入社員研修中ということもあり平日休みではなかったので行くことが叶いました。この日はタイムズカーシェアで車を借りて向かったのですが、GW10連休の頭ということもあり東名高速の渋滞に思いっきりハマってしまい、東京料金所から御殿場手前まで続く渋滞に絶望しながら向かった辛い記憶が。

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試合は進藤とアンロペの2ゴールもあり見事に平成最後のを勝利。現Jリーグチェアマン、当時コンサドーレ野々村芳和社長も登場しての「すすきのへ行こう」で勝利の喜びを分かち合いました。ちなみに社長に「GOGOコンサドーレ*3」というよくわからない野次を飛ばしたのは私です。

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いざ、3度目の磐田へ

そして2022年。3年ぶり3度目となる磐田遠征。なんだかんだ前日夜まで仕事だったのである程度ゆっくり寝たい、そしてヤマハスタジアムアウェイゴール裏は全席指定でそんなに急いで行く必要もないので昼前に東京駅を出るこだまに乗車。

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前回の京都遠征では金をケチるためにこだまで行きましたが、今回はこだましか止まらない掛川駅で下車するルートだったので。

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掛川駅からは在来線に乗り換え西へ。10分ほどの乗車で御厨駅に到着。

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2019年の遠征時までは鉄道でヤマハスタジアムへ行くには磐田駅まで行きシャトルバスに乗り継ぐ必要があったのですが、2020年にこの御厨駅が開業したことにより、ヤマハスタジアムへ駅から徒歩で行けるようになりました。本当にありがたい。

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ヤマハ発動機の社屋群を見ながら歩きます。

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御厨駅から歩くこと約15分でヤマハスタジアムに到着。

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今回チケットは知り合いのサポの方がとってくれたんですがなんと最前列!京都戦に引き続いての最前列。専スタはこうでなくちゃ。

 

スタグル堪能のお時間

キックオフ1時間45分前に到着できたので毎回恒例のお楽しみのスタ飯タイム。

まずは飲まないと始まりませんのでアウェイ側へ。

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静岡には我らが北海道コンサドーレ札幌のトップパートナーでもあらせられるサッポロビール様の工場があるんですが、そこで醸造されているのがこの「静岡麦酒」。やわらかな飲み口に、非常にすっきりとした後味が魅力。この日は結構暑かったんですが、そんな日にぴったりのビールです。

 

まだ時間があったのでホーム側入場口の前にある広場へ移動。

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「ロックブックワークス」の屋台に並びマグロ炙り串(下の画像左)といか焼き串(下の画像右)を購入。

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静岡といえば焼津港に水揚げされるマグロ。そのマグロ串は柔らかくて旨味たっぷり。まさに絶品。美味しかった!

 

元日本代表と邂逅

そういえば試合前アウェイ側売店前を歩いていたところ、元日本代表で現在は磐田U-18のコーチを務める前田遼一さんがいました。普通にその辺歩いてるもんだからびっくりしました。

 

絶対に落とせないシックス・ポインター

スタ飯を堪能した後は座席に戻り、試合前練習に出てくる選手達を迎えます。

今節開催前の11位札幌と14位磐田の勝ち点差は3。勝てば上位進出の足がかりとなりますが、負ければ磐田に勝ち点で並ばれるとともに降格ラインも目下に迫ってくるというまさに明暗を分ける直接対決。絶対に負けられない戦い。サポーターのテンションも試合開始が近づくにつれ高まります。

 

大一番に訪れる危機

そんな大一番を前に発表されたスタメンを見て驚愕。累積警告で出場停止の宮澤がいないのはわかりますが正守護神菅野や左足から攻撃の起点を作り出す福森がいないではないですか。そしてここまで絶好調の高嶺もメンバー外、しかも結構重症っぽい感じのリリースも発表されました。主力4人を欠いてこの重要な一戦に臨むことになりました。

 

前半

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札幌の先発メンバーはGK大谷、DF駿汰・岡村・桐耶、MFルーカス・駒井・深井・菅・金子・青木・荒野。前の試合であるルヴァン鳥栖戦で結果を残した桐耶がリーグ戦初スタメン。また、FW登録の選手を置かない布陣となりました。リザーブは小次郎・西・檀崎・宏武・GX・トゥチッチ・ドド。

立ち上がりから札幌がボールを握りますがなかなかシュートまで持ち込めず磐田のカウンターを受ける展開が目立ち、8分にはCKからのこぼれ球を押し込まれ失点。先制を許してしまいます。

しかしその後前線にいた荒野と中盤にいた駒井のポジションを入れ替えたことにより敵陣での攻撃が活性化し攻め込みます。そんな中28分に右サイドからルーカスが低めのクロスを上げるとゴール前でフリーになっていた深井がダイレクトでボレーシュートを放つとそのままボールはゴールネットを揺らし同点に追いつきます。

その後も札幌が押し込む展開が続きましたが1-1のもまハーフタイムへ。

 

後半

後半に入ると札幌はさらに攻勢を強め怒涛の攻撃を見せます。すると55分自陣でボールをもらった桐耶がドリブルで敵陣に切り込むとそのままPA前まで一人で運び左サイドの青木へパス。青木の上げたクロスをファーサイドでフリーになっていた駒井が走り込みながら頭で合わせゴール!逆転に成功します。逆転後も札幌優勢の流れは変わらずチャンスを作り続け、アクシデントがありながらも最後までリードを守り切り2-1で勝利!見事にシックス・ポインターを制し8位に浮上しました。

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MOMは出場選手全員です

前半早々セットプレーから失点し先制を許す立ち上がりではありましたが、その後は準備してきたことをきっちりとやって最終盤までゲームを支配しました。ヒーローインタビューこそ決勝ゴールを決めた駒井が呼ばれましたが、このゲームのMOMは札幌の選手全員と言っても差し支えないのではないでしょうか。

同点ゴールを奪った深井はさすがの落ち着きでしたし、ルーカスのそこしかないというピンポイントのクロスもお見事。逆転ゴールを奪ったシーンも駒井のポジショニングはさることながら、ボールを自陣から単独で持ち運ぶ左CBとは思えないようなプレーをやってのけた桐耶、桐耶からパスを受けた青木のドリブル・クロスの正確性も見事でした。

特に桐耶はリーグ戦初出場とは思えないくらいの働きぶり。攻撃時には積極性のあるや攻撃参加やドリブル、守備時もしっかりと仕事を果たしていました。思い起こせば桐耶のプレーを初めて見たのは2018年のルヴァンカップグループステージのホーム甲府戦。負ければグループステージ敗退決定というゲームで0-3のビハインドの中、当時札幌U-18に所属していながら2種登録選手として登場し、ユース所属とは思えない堂々としたプレーに非常に驚いた記憶があります。結局その試合は0-3のまま敗れグループステージ敗退が決まってしまったんですが、「きっと彼が将来の札幌を担うんだろうなあ」と感じ、この年ボロボロのルヴァン杯ではありましたが希望を見た気がしました。なので18年秋のトップ昇格決定のニュースを見た時は嬉しかったですし、この試合リーグ戦でチームを勝利に導く活躍をした桐耶を見れて感無量でした。この試合は欠場した福森の代役としてのプレーでしたが、福森のポジションを脅かす存在になりつつあるなと思いました。

また、守備面で行くと累積警告で出場停止の宮澤に代わり3バックの中央に入った大八がまさに神懸かった活躍でした。磐田の攻撃はロングボールで裏狙い1発というシーンが多かったんですが、高さでも1対1のシーンでも相手に競り勝っていました。ほぼ100%。なのでボールロストして磐田にボールを前線に送られても本当に安心して見れました。

また、得点こそ無かったもののこの日1トップに入った金子も攻守両面で走りまくりチームに貢献してくれました。次節以降この頑張りがゴールという形で報われて欲しい。走りまくったといえば荒野も相変わらず縦横無尽で本当に効いていたと思います。

リザーブの選手も頑張りました。ドドは終盤最前線に入り安定感をもたらし、流石札幌の誇るクローザーというプレーを見せてくれました。また、後半ピンチの場面でボールキャッチ後の落下で肩を負傷してしまった大谷に代わり入った小次郎も忘れてはいけません。小次郎のファーストプレーは磐田のコーナーキック。絶対に追いつかれてはいけない場面で今入ったとは思えないくらいの落ち着きと安定感で切り抜けると、最後まで安定したプレーを見せてチームを勝利に導いてくれました。

 

祝勝会@浜松

選手挨拶を見届けてヤマハスタジアムを後にし、祝勝会を開催すべく浜松へ向かいます。そういえばスタジアムから御厨駅に向かう途中でメインスタンドの裏を通ったのですがミシャが出てきて、この日来場したサポーターに手を振ってくれました。

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御厨駅から東海道線に乗車し浜松駅で下車。浜松といえば浜松餃子ということで浜松駅前の歓楽街エリアを歩きよさげな店を探したのですがなかなかピンと来る店が見つからず。Googleマップも使いなんかよさそうな店があったので行ったところ臨時休業。張り紙に書いてあった姉妹店に流れ着きようやく祝勝会開催となりました。ちなみに店探しだけで1時間くらいかかりました。その間ずっと歩きっ放し。

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今回入ったのは「餃子の遠州 有楽街店」。野菜たっぷりの浜松餃子は何個でもいけてしまうくらい美味しかったですし、鰹のたたきも絶品。なんと言ってもこの静岡の美味しい食べ物に静岡麦酒が合うんだなこれが。大満足でした。

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帰る

お土産を調達*4東海道新幹線こだま東京行きに乗車。日曜夜の上り便ということもあったことや、この日磐田のお隣袋井にあるエコパスタジアムでB'zのライブが行われていたということもありそこそこの混雑でした。まあ余裕で座れましたが。

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東京駅からは電車を乗り継ぎ23時には埼玉の自宅へ帰還。出発から帰宅まで13時間の弾丸ツアーではありましたが、試合も飯も酒も楽しめて大満足の遠征でした。来月は近場で行けそうなアウェイがないので久々に札幌ドーム行こうかなと思ってます。

 

 

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*1:鹿島を「気軽に行ける」アウェイに含めていいかについてはやや疑問符がつきますが、一応茨城県なので首都圏に含めます。だって千葉の柏から茨城の取手ってすぐじゃん

*2:残り1回は清水。17年の残留決めたあの試合です

*3:登場社長が出演していたSTVラジオコンサドーレ応援番組の番組名

*4:うなぎパイ静岡おでん缶と静岡麦酒350ml缶×2