HIGHSEASONの終わり
先月28日にスプリングシーズン開幕を高らかに宣言し、以降は春特有の終わりかけの雪を滑ろうと考えていました。そんな中、首都圏在住の友人から連絡が入りました。3月6日に降雪量が見込まれるので3月7日にパウダー狙いに行かないかと。確かにSNOW FORECAST*1の予報を見てみると確かに期待できそう。
ということでもう今季出番はないであろうと思われたENFORCERを引っ張り出し、ワックスをかけ、季節外れのパウダーライドへ行って参りました。
湯沢へ
例によって今回も上越新幹線を利用し大宮駅から越後湯沢駅へ。この半年自宅の最寄りと勤務先の最寄り以外で一番使った駅はどこですか?って聞かれたら間違いなく大宮駅と越後湯沢駅と答える。
普段だったら越後湯沢からは各スキー場に向かうシャトルバスに乗るのがセオリーなんですが、今回はJR上越線に乗り換えます。上越線は2017年に青春18きっぷで新潟経由で北海道に帰省した時以来の利用。越後湯沢から電車に乗られること2駅で越後中里駅に到着。この日上越線が大雪の影響で水上駅~越後中里間が運休になっていたので危なかった。
湯沢中里スキー場
越後中里駅に直結しているのが今回初めて訪れる湯沢中里スキー場です。ホームから階段を上り、跨線橋を左に進み改札を抜けるとそこはもうスキーセンター。さらに改札目の前の階段を降りると目の前はゲレンデ。なんと下車から1分でゲレンデに出ることができるガーラ湯沢もびっくりの駅直結スキー場です*2。
湯沢中里は平地にある里山を開発して作られた、そんなに規模の大きくないスキー場です。どちらかというとローカルゲレンデの類。標高も高くありませんしリフトも5本しか通っていませんが、このスキー場最大の魅力は上の画像の山のほぼすべてが非圧雪でリフト線下以外はどこでも滑ってもいいということ。つまり山一つ分パウダーライドし放題というわけです。最高か?これが今回湯沢中里を選んだ理由です。
季節外れのパウダーライド
そんなわけでリフト運転開始とともに滑走開始。
そこそこ冷えたとはいえ、所詮は3月の雪なので北海道のパウダーには遠く及ばずスタートから比較的重めの雪でしたが、そもそも3月の湯沢にそんなものは期待していないし、内地特有の重めのパウダーを未経験だったので逆に新鮮でした。積雪も20~30cmと非常に丁度良い量だったので滑りやすく、
重いとはいったもののスタートではこんな感じのスプレーが上がるくらいの、3月の雪と考えると最高ともいっていいコンディションでした。
午前中はツリーエリアを含む広大な非圧雪エリアをひたすら周回。平日とはいえ春休み期間中なので学生スノーボーダーは多いんですが、皆さん山の麓にあるグルーミングのド緩斜面に集結。そのためパウダーゾーンは平日にまで来るような少数派のパウダーフリークしか入らないので荒れるスピードは遅め。かつラインも選び放題なので無限に遊べます。荒れるスピードは遅めでも3月の湯沢の平地のため雪が重くなるのはあっと言う間。
第1高速リフト乗り場前にある滅茶苦茶美味いピザ屋で昼飯を食い、午後にもう一度パウダーエリアに入ったところ、
雪がもう完全に終わり、巻き上げられる雪はもはやスプレーと呼べるものではありませんでした。雪玉か雪塊と形容したほうがよさそう。これでハイシーズンの本当の終わりを悟りましたね。
そんなわけで午後は早々にパウダーを諦め、山の麓のド緩斜面を滑ったり、ボッコボコになった非圧雪ゲレンデ*6をアトラクションの如く飛ばしたりしてました。前者はかなりの虚無だったんですが後者は楽しかったです。しかし夕方近くになると滑ってるだけで脳震盪を起こしそうなレベルのガタガタ凶悪人殺しバーンと化してしまったので*7、比較的早めに上がる決心をつけ、その後越後湯沢方面行きの電車が来るまではスキーセンターでダラダラしていました。
中里総評
湯沢エリアでパウダーライドをしたければかぐらとか舞子とかまあまあ選択肢はありますが、かぐらは人が集結しますし第5ロマンスリフトが動くかどうかでギャンブルをしなければなりません。舞子も平日JRの新幹線パックで安く行くことができるというメリットがありますが、パウダーライドやツリーランができるエリアが小さい。しかし中里なら標高が低いのでリフトはほぼ確実に動きますし、山ひとつパウダー喰い放題。さらに穴場的スポットなので人も集結しない。まさに湯沢最後の楽園といったところでしょうか。来シーズンは是非ハイシーズンに訪れたいと思います。
酒と飯 in 越後湯沢
長岡行の在来線で越後湯沢駅まで戻ると帰りの新幹線まで1時間半ほどあったので越後湯沢駅の中で時間を潰すことに。越後湯沢駅といえばぽんしゅ館ですよね。
ここでは新潟県にある酒造メーカーの日本酒*8を試飲できます。500円でコインを5枚とお猪口を貰い、必要枚数のコインを投入すると出てくるお猪口1杯分の試飲したいお酒を最大5種味わうことができます。2017年に青春18きっぷで新潟経由で北海道に帰省した時に新潟駅のぽんしゅ館でやって以来です*9。今回試飲したお酒の中で特に気に入ったのが魚沼で候(八海山)と君の井山廃(君の井酒造)。今まで辛口のキレッキレタイプの日本酒ばかり飲んできたので味がしっかりした日本酒もいいなって思いました。ぽんしゅ館の向かいにある地酒ショップに魚沼で候と君の井山廃両方おいてあり、どちらを買うか*10散々迷った結果、魚沼で候を買って帰りました。
普通に美味くて、埼玉帰還後この4合瓶を3日で開けてしまいました。次湯沢行ったら今度は君の井買います。
日本酒購入後はたれかつ丼食いました。ソースかつ丼は長野で散々食いましたがタレかつ丼は初めて。新潟も散々来てるはずなんですけどね。味は普通に美味かったです。
今回はパウダースノーと上質な酒と飯を堪能する、めちゃくちゃ質のいい日帰りスキーができました。これが#japowってやつですね。最高でしたわ。