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FUJI ROCK 2021 平沢進+会人「脱出系亞種音」感想

今年もROCK IN JAPANはじめ数々の音楽フェスが中止になる中で、フジロックが無事開催されてよかったです。というのも平沢進が今回も出演ということだったので、中止になってたら軽く絶望してました。つい先ほど終わったばかりですが、感想を書いていきたいと思います。

 

 

00.ZCONITE(平沢進/BEACON/2021)

BEACON発売時から「この曲気持ち悪い」「嫌い」等のファンの感想がTwitter上で散見されましたが*1、この曲をフジロックで出囃子で使った挙句、BEACONのジャケットで被ってたヘルメットを被っての登場は初っ端から爆笑でした。果たして平沢進を知らない吸音材*2は何を思ったのか。

 

01.COLD SONG(平沢進/BEACON/2021)

平沢進にしては極めて異例のカバー曲でBEACON発売時にも話題になった曲。発売前にYouTubeでTIMELINEの終わりと共に先行公開された時に、これおじいちゃんライブで本当にやるつもりか?と思ってたら2曲目にぶちこんできやがった。歌詞を要約すると「起きろ」という感じの曲なので初っ端に持ってくるのはなんとなく想像はできていたけど、本当にやるんだと思った。

 

02.ENOLA(P-MODEL/電子悲劇~ENOLA/1997)

改訂P-MODELの中でもダントツに好きな曲。このご時世だし、ENOLAをフジロックかまして欲しいなあと思ってたんで、イントロ流れた瞬間に変な声出た。サポートドラムのユージ・レルレ・カワグチがやりたがってた曲で、会然TREK△03・Battles前座・24曼荼羅を経て遂に念願叶った形となりました。よかったねレニキ。

03.BEACON(平沢進/BEACON/2021)

BEACONの1曲目。24曼荼羅1日目アンコール以来の登場。24曼荼羅の時は未発表新曲ということあってなんだこれ!という感じでしたが、改めて聴くとやっぱり最高やな。歌いだしの「疾風と化せ堂々 ヒト科の(名もなき子)」という歌詞もバカコーラスがたまらぬ。流石アルバム1曲目という感じで、このご時世で鬱屈した気分を爆風で吹き飛ばしてくれるような名曲。

 

04.Solid Air平沢進/突弦変異/2010)

まさか御年67歳のおじいちゃんのシャウトがフジロックで聞けるとは思わなんだ。この曲からギターのノイズが発生するというトラブルが発生、曲中ずっと鳴りっ放しに。途中、松村舞台監督が出てきてステージで調整を試みたり、ギターをモズライトからフジロックに向けて新調した新型EVOにチェンジするも*3うまく行かず。Solid Airのシャウトで回転してたけどあれは半分ヤケクソも入っているのではないかと思って見てた。結局最後までこのノイズは断続的に続いてました。松村舞台監督が調整し終わって袖に下がっても直らないと見るやどうすんだこれといったような表情で舞台袖をチラ見したステルスで悪いけど笑った。このギターのノイズについてはYouTubeで公開されている「平沢進のBack Space Pass」で語られているので是非。

www.youtube.com

 

05.TRAVELATOR(核P-MODEL/回=回/2018)

最近回=回を買ったのですが、*4マジで名曲しか入ってなくて感動しました。そのアルバムからは唯一この曲が選曲。個人的には無頭騎士の伝言が一番好きなのでやって欲しかったのが正直なところでしたが、この曲のイントロも2015年のインタラのあれっぽくて好きなのでよかった。

 

06.幽霊列車(平沢進/BEACON/2021)

幽霊船(現象の花の秘密)、幽霊飛行機(回=回)に続く「幽霊シリーズ」である幽霊列車。いくら新譜でたばかりとはいえこの曲はフジロックではやらんだろと思ってたらやってくれました。新譜ダイジェストで一発で好きになったので嬉しい。イントロからしてもうすでに「幽霊列車」としか言いようがないのですが、この感覚を言語化するのは難しい。太い語彙力が欲しい……。

 

07.アヴァター・アローン(平沢進/ホログラムを登る男/2015)

2019年のフジロックでもやったし、なんならこの前の24曼荼羅でも2日通しでやってたし、聞ければ最高だけど流石にやらんやろ……と半ばあきらめかけていたんですが、見事にやってくれました。「機はもうすぐ ただ生き延びよ」というフレーズがこのご時世非常に沁みる。

 

08.消えるTOPIA(平沢進/BEACON/2021)

また新譜から。曲の全体的な感じがHUMAN-LE(回=回)に似ているなと初めて聴いた時から思ってて好きになった曲。浄化される。そういえば今回のセトリ新譜からの選曲が非常に多かったですが、もれなく自分が好きな曲ですごい嬉しかったです。

 

09.アンチモネシア(核P-MODEL/ビストロン/2004)

ビストロンの中でも3トップで好きな曲の一つ。テスラコイルとレーザーハープの連動って初めて見た気がする。あの落ち着いた曲調にテスラコイルがあんなにマッチするとは思ってもみなかった。

 

10.HOLLAND ELEMENT(P-MODEL/ANOTHER GAME/1984

このセトリの中で唯一手つかずだった曲。個人的に主に聞いているのがソロ活動開始および解凍P-MODEL以降の曲なので、凍結前のP-MODELに関しては何曲かしか知りませんでした。特にANOTHER GAMEに関しては完全に守備範囲外。もっと精進せねば……。ということでこの後iTunesで曲を即刻購入して聴いて初めてわかったのですが、フジロックでやったバージョンは歌詞が追加されたものだったんですね。2019年のジャングルベッドⅡと同じパターンだ。

 

11.パレード(平沢進/白虎野/2006)

今敏監督の「パプリカ」*5の挿入歌として有名ですね。比較的有名な曲なので、平沢進を知らない初心者向けの選曲だな~と思ったけど、よく考えてみるとあの良い意味で気持ち悪く、今映画の世界観とマッチする曲調は全く初心者向きではなかった。スクリーンの映像がTwitterで「歩く会人WB.mp4」とか「あと3人増やして新宝島会人にしろ」とか言われてたの、草を生やさざるを得ない。

 

12.夢みる機械平沢進/変弦自在/2010)

テスラコイルがあるからにはこの曲をやらないわけにはいかなかった。一旦袖に下がったと思ったら黒縁メガネをかけ、分厚い本を抱えて出てきて、本を開いたらなんか光りだしてエントロピーしたと思いきや、今度は一眼レフデラワーカメラを持ってスナップショットを一枚撮ったりとやりたい放題。2019年のパフォーマンスを遥かに超えてきて、爆笑しながら見てました。ところで例のスナップショットのシーンでカメラをステルスから切り替えた配信映像担当は無能だと思った。

 

13.論理的同人の認知的別世界(平沢進/BEACON/2021)

「冗談のような夜ですって?ええ、前夜ですから」でめっちゃドヤってたけど最終日のWHITE STAGEトリなんだよなぁ……。「奪取 奪取 大奪取」のとこすき。語りのパートゾクゾクしてもっとすき。

 

14.Big Brother(核P-MODEL/ビストロン/2004)

可逆的分離様態verかつLIVE HYBRID PHONONでやってたアレンジをリアタイで聞けて素直に感動した。あとは何も言うまい。連呼せよさあ思慮は今罪と知るべし。

 

15.救済の技法(平沢進/救済の技法/1998)

スクリーンの救済の赤帯をバックに、ステルスが圧倒的な歌声と華麗なレーザーハープ捌きを披露。そしてレニキのドラムと会人のパフォーマンスが加わることによってすべてが圧倒的でした。無事救済されました。

 

16.TIMELINEの終わり(平沢進/BEACON/2021)

もうラストはこの曲しかありえないですね。救済の技法で救済され、この曲で無事昇天しました。唯一ギターの調子が最後まで悪かったのが悔やまれますが、それを差し引いても最高のラストナンバーでした。悪夢のようなTIMELINEが終わり、新たなTIMELINEが始まるんだなって。

 

EN.庭師KING(平沢進/救済の技法/1998)

アンコールでこの曲ぶっ放つとかファンを殺しにきてるとしか思えない。ヘーイヤイー!でFranz K Endoみたいな奇声出た。最後の最後まで圧倒的でした。本当にありがとう……。

 

総評

最高of最高でしたね。フジロックのWHITE STAGE*6という前代未聞のデカい箱でどうすんだと思ってましたが、予想をはるかに上回るパフォーマンスを見せていただきました。YouTube LIVEの配信でも電気グルーヴの裏にも関わらず10万人近くが視聴して、Twitterでもトレンド1位に輝くという大反響っぷりでした。ひとつ悔やまれることがあったとすれば、アンコール2曲目で演奏予定だったHUMAN-LEがギターのノイズトラブルによって演奏見合わせになったこと。平沢楽曲の中でもトップクラスに好きな曲なので聴きたかったです。多分演奏されてたら感動のあまり失神してた。

苗場ツアーが終わったので次はインタラですね。楽しみ~~~~。

 

BEACON

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(2021年10月11日 一部追記・修正を行いました。)

 

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*1:個人的にはこの気持ち悪さが癖になって好きなんですけどね

*2:観客の意

*3:逆だったかもしれねえ

*4:今更

*5:去年あたり流行った米津玄師の方ではなく「ヤバい方の」パプリカ

*6:前回はRED MARQUEE