2021 J1第18節~第23節+カップ戦

すっかり札幌の試合を情報遮断した上で追っかけフルタイム視聴する文化が失われていたせいでまたも放置しきった状態での更新ですね。月曜の浦和戦は久々にリアタイ視聴ができたので、これをきっかけに開幕当初のモチベーションに戻していきたいところです。

 

 

第18節 vs.大分

大分というのは札幌が非常に苦手にしてきた相手でした。というのも札幌と大分が共にJ1で戦うようになった2019年以降、2敗2分と勝てていないんですね。大分の監督がかつてミシャの下でコーチとして働いていた片野坂監督なので対策が容易なのかは分かりませんが、とにかく相性の悪い相手。しかしこのゲームは序盤から札幌がペースを掴み、金子拓郎の2発で大分を沈め、対大分10年ぶりの勝利*1を挙げることができました。金子の1点目・2点目共にゴール前で落ち着いたプレーからのシュート。特に2点目の左サイドからのボールを真ん中から素早い振りで流し込んだシーンはこの日の金子の調子の良さを象徴していたと思います。最後は大分にパワープレーで押し込まれましたが、最終的に無失点で勝てたのでヨシ!

 

第20節 vs.鹿島

ここから後半戦に突入。後半戦初戦ははルヴァン杯も含めると今季4度目の対戦となる鹿島。鹿島戦というとどうしても今季リーグ戦で0-2から追いついてザーゴ前監督を解任に(結果的には)追い込んだあの試合よりもルヴァンで0-3で負けたあの忌々しき現地観戦の試合が思い浮かんでしまうんですよね。その嫌なイメージ通り、前半は0-1で耐えるも後半に3点を叩き込まれ0-4での敗戦。立ち上がりは良かったんですけどね。決めきるべき時間で決めきらないとこういう展開になるって、それ一番言われてるから。

 

第21節 vs.徳島

アウェイで戦った時と同様、徳島がボールを握り、札幌が守備に回るという展開になりました。とはいえ思いっきり押し込まれて窒息しかかっていたわけではなく、札幌もラインを高く保って前から守備に行けていたので、そこまで一方的ではありませんでした。だからといってハイプレスからボールを奪ってカウンターで決めきることもできずスコアレスドローかなあと思った矢先に左サイドからのボールを駒井が詰めたおかげでオウンゴールを誘発しそれが決勝点に。かなり際どいプレーだったので当初公式記録も駒井のゴールということになっていましたが、ヒーローインタビューに呼ばれた駒井がオウンゴールだったと自白して場内の笑いを誘っていました。オウンゴールが決勝点という薄氷の勝利ではありましたが、駒井があそこでGKまで詰めていたからこそ生まれたゴールだし、なにはともあれ勝てばええんや勝てば。

 

第22節 vs.仙台

鬼門ユアスタでもゲーム。2017年のJ1復帰以来一度も勝てていないスタジアムです。前半早々ルーカスのボレーが決まり先制。その後CKで宮澤が華麗なボレーシュートを決め追加点……と思いきやVARで取り消し。その後仙台に追いつかれると、双方決定機を作る展開。しかしポストだったり、GKにお互い助けられて結局1-1で終了。うーん、やはりユアスタでは勝てぬ。そしてこの試合を最後に東京五輪の中断期間に入りました。

 

第4節 vs.G大阪

G大阪の事情で開催できなかった試合の代替開催が東京五輪中にやっと行われました。中20日で公式戦を迎える札幌と五輪期間中でも代替開催が組まれるACL明け過密日程のG大阪。コンディションの部分では札幌に分がありそうですが、20日も試合間隔が空いてしまうとコンディション以前に試合勘が鈍ってしまうようで、札幌のハイプレスが空回り全て後手後手に回ってしまいます。そんなこんなで守備も攻撃も不全状態に陥りいいとこなしの0-2で敗戦。守備時の出足が遅く結果G大阪の選手を削りまくってしまう試合展開となりなかなか見るに堪えない試合でした。ガンバさんごめん。でも特定の選手への人種差別発言はどうかと思いますよ?G大阪サポーターさん?

 

第23節 vs.浦和

この試合から五輪期間の中断明けになります。札幌はG大阪に負けたとはいえ強度の高い公式戦が中断期間中にできたので、1か月公式戦との間隔が空いた浦和より試合勘という部分では浦和より分のある状況で臨むことができました。G大阪戦とは全く逆の状況ですね。前半から試合勘の戻らない浦和に対して連動したハイプレスで決定機を作らせず、前半得たCKのチャンスを後ろから走り込んできた深井が頭で決め先制。この深井はこの試合でJ1通算100試合出場のメモリアルゲーム。度重なる大怪我を乗り越えての100試合という数字、そしてその100試合目でゴールを決めた不屈の男、最高です。後半開始早々は浦和にペースを握られますが、左サイドからのロングボール一発で小柏が抜け出し上手く浦和DF槙野との競り合いを制し、流し込み追加点。その後失点を許すと最後のプレー、途中投入の浦和FWユンカーのヘッドが左ポストを叩くというシーンで心臓が止まりかけましたがなんとか勝利。新戦力をゴリゴリに補強した浦和相手に補強なしで戦術の深化を図った札幌が勝利したというゲームでした。

 

ルヴァンカップ

プレーオフ2ndレグ vs.横浜FM

1stレグを1-1、アウェイゴールを許した状況かつ鬼門神奈川アウェイで2ndレグを迎えるという厳しい状況かと思われましたが、4日前に天皇杯でHonda相手に延長まで戦って敗れ、かつ、監督がスコットランドセルティックに引き抜かれたという難しい状況にあった横浜FM相手に3-1の勝利。途中出場の選手を含めた全戦力でつかみ取った勝利だったと思います。特筆すべきは菅の先制点のシーン。1年に1度お目にかかれるかというレベルのスーパーボレーをぶちこんでくれました。バックスタンド側から横浜FMサポが撮影したゴールシーンの動画をTwitterで観たんですが弾道がエグすぎる。2年前のE-1香港戦で決めたゴールを思い出しましたが、あれよりもエグいシュートでした。あれを決める力があるんだから普段ももっと自信を持ってプレーして欲しい。

 

プライムステージ組み合わせ決定

プライムステージ準々決勝はディフェンディングチャンピオンであるFC東京との対戦が決まりました。1stレグがホーム、2ndレグがアウェイというプレーオフと同じ会場設定になりました。FC東京との対戦成績はここ最近よろしくありませんが、何が起こるかわからないのがカップ戦。2019年あと一歩のところで逃した悔しさを晴らすべく、なんとしても勝ちたいですね。2ndレグは関東アウェイですが例によって週末はお仕事なので行けません。そもそもアウェイサポ入れんのか。

 

天皇杯

なんか知らん間に長崎に負けてました。以上。

 

戦力補強は必要か?

アンデルソン・ロペスが中国・武漢に移籍したためエースストライカーを失った札幌。浦和の興梠獲りに動きましたがあえなく失敗。その後補強に関しては音沙汰なくリーグ再開を迎えてしまいました。Twitterを見ると補強しろおじさんが補強しろと発狂している光景が見えてなかなかに地獄です。

とはいえ冷静になって考えてみると、外国籍選手の入国制限が厳しい今、コロナ禍以前は常套手段であった即戦力FWを海外から獲ってくるというのもなかなか難しいし、そもそもFW獲ってきたところでフィットしてすぐアンロペ並みに得点を量産できるのかという問題があります。昨年の例でいくと、札幌はシーズン途中でウーゴ・ヴィエイラを獲得していますが、ゴールを決めることなく半年で契約満了という結果に終わっています。

札幌が「ミシャ式トータルフットボール*2」という特殊戦術をとっている以上、キャンプという戦術を落とし込む機会がない状況でFWを獲ってきてもろくにフィットせず結局リリースになる、という可能性も考えなければなりません。

それに加えて札幌はアンロペの移籍金が入ってきたとはいえ財政的には厳しい状況で、一か八かの補強になかなか踏み切れない事情があるのだと思います。なのでオフに補強は持ち越して、今シーズンはひとまず現有戦力で乗り切る。そしてオフにアンロペ資金で補強してキャンプで戦術を落とし込む、という腹積もりなんじゃないかなと思っています。

とはいえ何をしてくるかわからないのがプレジデント・野々村なので、もう少し状況を見守りたいと思います。補強のリリースが来たら諸手を挙げて喜びます。

 

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*1:この試合の前の勝利が2011年第35節@札幌厚別

*2:蹴球メガネーズの北條さんのワードをお借りしました