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札幌サポとしての歩みを振り返ってみる -中編①-【札幌サポ5周年企画】

更新が久方ぶりになってしまいましたが、前回のエントリーからの続きです。前編を未読の方は是非リンクからどうぞ。

ugim912.hatenablog.com

 

 

2017年(札幌サポ2年目)

2016年をJ2優勝という最高の形で終え、2012年以来のJ1リーグへ挑むことになったコンサドーレ。大宮から横山知伸、神戸から田中雄大横浜FMから兵藤慎剛を獲得する等J1クラブから選手を獲得し補強を進めていましたが、他クラブのサポーターからの前評判は「どうせ昇格からの即降格」というものばかり。それもそのはず。札幌は過去に2007年J1優勝→2008年圧倒的弱さで最下位降格、2011年3位昇格→2012年Jリーグ史上最悪の弱さで最下位降格という前科を犯していましたからね。18年間道民として暮らした元々サッカーにろくに興味を示してこなかった私ですらそれはよく承知していました。なので札幌の2017年の目標は「J1残留」。これはフロントスタッフ、選手、サポーター全員が開幕前から至上命題として持っていました。

開幕節仙台戦@ユアスタを試合終了間際にゴールを許し落とすと、続く第2節横浜FM戦@ニッパツも0-3で敗北。横浜FM戦に関しては関東アウェイということもあり現地参戦。前半こそ堅い守りで0-0で折り返しましたが、後半に入り瓦解。札幌の攻撃は福森晃斗の左足から都倉賢頭狙いのロングボールやセットプレー中心。J2でこそ通用していたやり方も中澤佑二を中心とする横浜FM守備陣の前では無力。J2とJ1のレベルの差をまざまざと感じた一戦でした。

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しかしホームに帰るとなかなか負けなかったのがこの年の札幌でした。第3節C大阪戦@札幌ドを1-1のドローに持ち込むと、大学の春休みを利用して帰省していた私も現地参戦した第4節広島戦@札幌ドで待望のJ1初勝利を挙げました。その後もアウェイでこそ勝てないものの、ホームでは負けないという内弁慶状態でFC東京、この年のJリーグ覇者川崎F大宮から勝ち点を奪い、残留に向けて必要と言われていた試合数と同じ勝ち点=34に向け、耐える戦いながらも積み上げが思った以上に順調にできていました。この時期は都倉の高さがだいぶ効いていた時期で、「どうせ相手札幌だろw」みたいにナメてかかってくる相手チームをホームという地の利を生かしてぶっ叩くことができていました。まああくまでもホームでしか勝ててなかったんですけどね。

ですがそのいい流れも長くは続かず第11節G大阪戦@札幌ドを落とすことによってホーム不敗神話はあっけなく終わり、そこからこの時期圧倒的に負けまくっていた新潟にすら負け鳥栖に敗れ、ホームで神戸に試合終了間際の勝ち越し弾を許し敗れ、前年のJリーグ覇者鹿島には前半30分だけで3点をかちこまれる惨敗を喫し柏に敗れ、遂に6連敗を喫しました。鹿島戦までは残留を争っていた他のクラブも仲良く負けたり引き分けたりしてくれたおかげで残留圏を辛うじてキープしていましたが、柏戦に敗れ遂に降格圏に転落。その柏戦は現地でした。梅雨時の蒸し暑い気候の中、先制を許してもヘイスのFKで追いつく展開でしたが、最後の最後に守備の一瞬の隙を突かれて負けるというダメージの大きい負け方。日立台から柏駅へ向かう札幌サポの顔が全員絶望に満ちた表情をしていたのは忘れられませんね。

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札幌が降格圏に落ちるとともにリーグ戦は折り返しとなり、季節は夏になりました。ここで札幌はこのシーズン1つめのターニングポイントを迎えました。清水戦、大宮戦という残留争い直接対決2連戦です。第17節清水戦@札幌ドを1-0で勝利し僅か1試合で札幌は残留圏15位に順位を戻します。続く第18節大宮戦@NACKは16位相手の勝ち点1差の仮に負ければ順位がひっくり返るという絶対に落とせないゲームとなりました。

この試合は関東アウェイなのでもちろん現地。ゴール裏の中心部で応援するために始発で大宮に乗り込むと、列整理の時間まで大宮公園の待機列の上で夏の暑い日差しに焼かれながら待つという苦行をやったんですが、今思えばまあよくそんなことやったなあと。で、肝心の試合はというと前半こそスコアレスで折り返すものの後半開始早々に立て続けに2失点。そのまま試合は終盤を迎え、この上なく痛い敗戦を覚悟し始めた頃、敵陣PA付近で相手のハンドでFKを獲得すると、福森がこれを沈め1点差。しかしそのまま後半ATを迎え、札幌は最後の力で攻めるものの決定機を作り出せず。最早ここまでかと思ったその瞬間、大宮の選手がハンドを犯し再び似たような位置でFKを獲得。90分間選手と共に戦い、声を枯らし叫び続けたアウェイエリアに陣取る赤黒のサポーターの願いはこの一発のチャンスをものにし追いつくこと。キッカーはFKで1得点を挙げている福森。後半終盤から歌い続けた「世界を切り拓け」のチャントの中、福森の左足から放たれた軌道はゴール左隅に吸い込まれました。その瞬間ゴール裏は爆発のような歓喜に包まれました。まるでJ1優勝でも決めたかのような熱狂でした。福森の劇的同点弾と共に試合終了の笛。札幌は土壇場で追いつき、ギリギリのところで降格圏再転落を回避しました。最終的にこの試合追いつかれた側である大宮は降格となったため、まさに生死を分けた一撃でした。まさに福森は救世主でした。爆発的な熱狂の中、私はというと病み上がりで万全ではない状態で90分間ゴール裏で戦い続けた疲労感で情報処理能力が追いついていない中とんでもなく劇的なものを見せられたせいで完全に思考停止してしまい、近くのサポーターと無表情でハイタッチを交わすのが精一杯。その後降格圏に落ちなくてよかったという安堵感がやって来てただひたすら札幌イレブンに拍手を送っていました。後日クラブがYouTubeに上げた公式ハイライトで大興奮のサポーターの中でただただ安堵の表情で拍手を送る私が映りこんでいました。情けない。

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何はともあれ降格圏転落を免れた札幌は、ここで残留争いで上に立つために夏のウインドウで補強を敢行します。仙台からかつて札幌に所属経験のある石川直樹鳥栖から早坂良太、そして2016年途中まで磐田に在籍していた元イングランド代表のジェイ・ボスロイドを獲得しました。それに加えてシーズン開始前に加入が決まっていたタイの英雄ことチャナティップ・ソングラシンがムアントンから札幌に合流しました。

この補強、そしてチャナティップがゲームに絡み始めるようになると共に札幌は底を脱し始めます。それが結果として表れ始めたのが8月の終わり、第24節仙台戦@札幌厚別からでした。本職がセンターバックで守備力に定評のある直樹を左ウイング、早坂を右ウイングに据えることで守備が安定。そして都倉とジェイのツインタワーが威力を発揮することで攻撃力も向上しました。直樹はいいとして鳥栖時代は2列目の選手攻撃的アタッカーとして鳴らしていた早坂が右ウイングの定位置に入ることによって守備力が向上したのは謎現象でした。おそらく四方田修平監督の魔改造があったのではないかと個人的には考えているのですが、真実はいかに。何はともあれ仙台戦を1-0で制すと、続く第25節磐田戦@札幌ドも2-1で勝利し、昇格後初の連勝を収めました。

それでも札幌は相も変わらずアウェイで勝てない状況が続いていたので順位は残留圏ギリギリという状況でした。そんな中迎えたのが、第28節広島戦@Eスタでした。

2015年のJリーグ王者である広島も、2017年は森保一体制が終焉を迎えるほどの不調に陥り、札幌同様苦しい残留争いを繰り広げていました。第27節終了時点で勝ち点1差の札幌は14位、広島は15位。この試合を仮に落とした場合他会場の結果によっては残り試合数が限られている中で降格圏に転落する危険を孕んでいました。かくしてこの第28節は絶対に負けられない残留を賭けた一戦となりました。当初この試合は広島という遠い地でのアウェイということもあり現地参戦せずDAZNでこの一戦を見届けるつもりだったのですが、第26節神戸戦@神戸ユニバーの敗戦、第27節新潟戦@札幌ドのホームで2-0から2-2に追いつかれる負けに等しい引き分けという良くないゲームが2試合続いたこともあり、急遽参戦を決定。参戦にあたり気持ちを高めるため、「絶対に負けられない戦いが札幌にある」という、テレビ朝日の代表戦で使われるアレを完全にパクったゲーフラを作成しました。

そして問題の交通手段はというと当時学生の身分で飛行機や新幹線など高級な乗り物に乗れるだけの金は持ち合わせていなかったので、往復夜行高速バスでの遠征を決定。広島戦前夜にバスタ新宿からウィラー運行の広島駅前行き高速バスに乗車し、翌朝広島着。広島観光もそこそこに決戦の地である広島市の山奥にあるエディオンスタジアム広島へ。

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広島という札幌からかなり遠いアウェイの地かつ開場時間約1時間前にも関わらずアウェイゴール裏待機列には結構な数の札幌サポが。やはりこの決戦を現地で声援を送らねばならぬと考えた同志は多かったようです。Twitterで知り合った顔見知りの札幌サポが2人(少ない)いるんですが、2人とも来ていました。関東アウェイならわかるんだけど。この試合は16時キックオフだったので開場時間は14時。14時と同時にアウェイゴール裏スタンドに入った途端、アウェイ席は正面からモロに日光を受けるエリアであることが判明。しばらく自席で耐えていたんですが、9月末とは思えない暑さに完全にやられ日陰のコンコースへ避難しケツを降ろし選手の練習開始を待ちました。試合開始45分前には選手の試合前練習開始で、それと同時に試合前応援のため自席に復帰。そこで作成したゲーフラを発動。この試合は残留を争うクラブ同士の直接対決ということもあり、ある程度の注目カード。札幌サポの試合前応援の様子を撮りにきたテレビカメラがいたので、「ワンチャンテレビ局のカメラなのでは?テレビ局じゃなくてDAZNのカメラでも中継内で俺のゲーフラの映像使ってくれるのでは?」という邪な考えのもと少し長めにゲーフラを掲げていたところ、どうもそのテレビカメラは「絶対に負けられない~」でお馴染みのテレビ朝日の取材カメラだったようで、翌日深夜放送のやべっちFCが私のゲーフラをドアップで映してくれていました。かくして私は全国地上波デビューを果たしました(顔は映ってないけど)、という余談。

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そんなこんなで16時にキックオフ。正面の日は傾き始め、ピッチを眺めるのも辛い状況に。網膜を焼くような直射日光のおかげで向こう側のゴール前で何が起きてるのかがほぼほぼわからず、ただひたすら眩しい中で前半45分が終了。ハーフタイム、あまりの暑さに耐えかねコンコース(日陰)の売店で後半飲む用のドリンクを買おうと並んでいたところ、前にいたおじいちゃんサポーター2人組が「今日は2002年に広島をJ2道連れにしてやった時のユニを箪笥の奥から引っ張り出してきましたよw」「アッハッハw」みたいな会話をしていていました。私のような2年生サポは降格という恐怖に怯えて余裕のないメンタルだというのに、本当に札幌が一番キツい時期に応援していたベテランサポはメンタル強いなあと思う場面がありました。見習っていきたい。そんなこともあり後半。残留を手繰り寄せるアウェイでの勝利を掴むべく先制点が欲しい札幌でしたが、PKを広島に献上。これを翌々シーズン札幌に加入することになるアンデルソン・ロペスに決められ先制を許します。この時間帯になると日が山に隠れてピッチの奥側が見やすくなっていたので、見たくもないものを見させられました。しかも蹴り直しがあったので2回も。しかしその10分後くらいに札幌もPKを獲得。これを都倉が沈めて同点、試合は振り出しに。札幌は終盤にかけてよく攻めましたが決勝点を奪うには至らず。結局残留争い直接対決は勝ち点1を分け合う結果に。とはいえこの試合仮に負けていれば、16位の甲府が勝っていたので勝ち点を逆転され降格圏転落となっていたので正直負けなくてよかったという感情のほうが大きかったのが事実。

その後広島市街へ戻り駅前のネットカフェでシャワーだけ浴びて再び夜行高速バス(今度はJR西日本バス運行便)に乗車。私は基本的に乗り物では寝れない人間なんですが、前日から夜行バスに揺られあまり寝れずにゴール裏で90分間戦った疲れで爆睡できました。岡山らへんで寝落ちして気づいたらバスが首都高を走っていたので、相当疲れが溜まっていたんだなと思った。早朝に東京駅に到着、そこから都内の自宅に帰宅し急遽決まった0泊3日遠征をなんとか完遂。

今仮に同じことやろうと思ったら絶対に飛行機、最低でも新幹線を使う。こういうのは金はないけど時間がなかった学生の身分だからこそできた遠征だったなと思います。けどこういう無茶でバカみたいな遠征っていい経験になるし普通に楽しい。時間が余っているうちに1回はやっとくべき。

広島戦はドロー決着となったものの、アウェイで先制されるも追いついて勝ち点を獲得するという比較的前向きな引き分けではあったので、神戸戦・新潟戦の悪い流れはある程度断ち切られ、続く第29節柏戦@札幌厚別はなんとACL圏内を争う柏相手に3-0での圧勝。夏の補強で獲得した選手が躍動し、勝利をもたらしてくれました。残留に向け大きく前進する大きな勝利でした。

次の試合は第30節FC東京戦@味スタ。このシーズンのFC東京川崎Fから大久保嘉人を獲得するなど大補強を敢行し優勝候補の一角にも挙げられていたクラブでしたが、監督人事に失敗したこともあり、戦前の予想に反し成績が低迷、第30節を迎える頃には優勝の可能性は消滅し、すっかり真ん中よりやや下の順位に収まり、かといって降格の可能性も低く大して残留争いの心配もしなくてもよいという状況で、はっきり言ってモチベーションの低下は他サポから見ても明らか。一方の札幌はというと、シーズン開幕から掲げてきた残留の二文字が前節柏戦の勝利によって見えてきたこともあり非常にモチベーションもテンションもの高い状況でした。しかもこのFC東京戦に勝利できれば、次の試合で他会場の結果次第で残留決定という悲願を達成する可能性も生まれる状況だったのです。

もはや勝利しかないと意気込み試合当日前の数日間を過ごしていたのですが、この大事なタイミング風邪を引きました。軽い風邪であればよかったんですが、熱を伴う結構ヤバ目の症状。それが試合前日に出るという最悪な状況。試合当日味スタゴール裏で応援すること以外の選択肢はもはや考えられなかったので、近所の薬局で強めの風邪薬やら栄養ドリンクやらビタミンウォーターやらを買い込み一晩で風邪を治す作戦に出ました。半分諦めていたところはあったのですが、翌朝嘘のように風邪の症状は治まり問題なく味スタ参戦が叶いました。試合前日でアドレナリンが出てそれがいい方向に作用してくれたのかもしれない。

ところでこのFC東京戦が開催された2017年10月というのは晴れ間がほぼなく毎日のように東京は雨模様で、この試合も雨。しかも大雨。しかし試合が開催される味スタは1階席中段までは屋根がついており、1階席中段より上に陣取れば雨に濡れずに快適に応援ができます。実際にFC東京サポはそうしていました。しかし札幌サポはというと10月の中でも降雨量がかなり多かったこの日に屋根のない前列から埋める暴挙に出ます。スタンド最前線から選手に声援を届けるために。私も病み上がりの体ではありましたが、前列に陣取りました。結果的にこの日味スタには3000人超の札幌サポが集結。東京という立地の良さもあり、2017年のアウェイ最多のサポ数だったと思います。滝のような雨に打たれながら試合前練習のため札幌の選手が登場。試合前応援一発目のチャントはスティング。滝のような雨が降る中、3000人超の「行け札幌」のシャウトが静かな味スタに反響した瞬間、まだこの年アウェイで1勝も挙げていないにも関わらず、この試合完全に札幌のもんだなと確信しました。

相変わらず大雨が降る中試合は始まり、序盤から勢いに乗る札幌がペースを掴むと何度か決定機を作ります。しかし得点は奪えず勝負は後半へ。後半開始早々ジェイのシュートが決まり先制、その約10分後にもジェイのヘッドで2-0。しかし油断することなかれ。このシーズンは幾度となく2-0から追いつかれ勝ち点を落とすという事が何度もありました。そしてFC東京に1点を返されると、今日もまさか……という思いが生じましたが、その後も札幌は集中力の高い守りを見せ2-1のまま後半アディショナルタイムへ。そして敵陣でボールをラインの外にクリアした瞬間、長いホイッスル。リーグ戦30試合目にしてやっとアウェイで勝つことができました。J1リーグでアウェイ戦勝利したのは実に1842日ぶり。雨の降りやまない味スタに3000人の札幌サポの歓喜の声がこだまし、札幌は悲願の残留という目標を遂に射程圏内に収めました。

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残留という目標がいよいよ目の前に迫り、第31節鹿島戦@札幌ドを迎えました。勝って他会場の結果次第ではホームで残留決定が決まる試合ではありましたが、この時点で首位に立っていた鹿島はやはり強く一時追いつくものの勝ち越しを許し敗戦。ホームでの残留決定はなりませんでした。

そして第32節清水戦@アイスタ。この試合は勝てば問答無用で15位以上が確定し残留が決まります。東海圏の静岡でのゲームでしたが、東京からさほど遠くはないということで参戦を決定。チケットをとったはいいもののやはり問題は交通手段でした。金のない学生にとってはいかに安くアウェイ遠征をするかというのが至上命題。まず最初に思い浮かぶのが高速バス。しかしながら清水に行く高速バスは始発に乗っても清水着が11時とか。そうなるとゴール裏中心で飛び跳ね叫ぶことを生きがいにしている私にとっては遅い時間。というのも早めに待機列を確保しないとゴール裏中心の席は確保できないんですね。そうなると最速の交通手段は新幹線しかなくなります。とはいえ値段がネックなので少しでも交通費をケチり、富士駅で降りてそこからは在来線に乗り換えて清水駅を目指すというルートを選択しました。

そして迎えた決戦朝。始発の東海道新幹線に乗り早朝のうちに清水駅着。清水駅には朝早くも関わらず赤黒の人たちがいました。清水駅からはバスに乗ってアイスタを目指すことになるわけですが、どのバスに乗っていいのか分からず。当然シャトルバスなんて出てるわけのない常識外れの時間帯にスタジアムに行くわけですから路線バスを使うほかありません。なので清水駅のロータリーに止まっているバスの運転手さんにアイスタ行のバスがどれか聞いたら、敵チームのサポーターにもかかわらず非常に親切に教えてもらえて無事アイスタ到着。アイスタのアウェイ待機列にはそこそこの長さの列が出来ていました。アイスタは試合当日0時から列確保が可能なので日付が変わると同時に列を確保する基地外札幌サポ(誉め言葉です)が大量にいたのかもしれません。しかしながら試合開始は15時、開場は13時なので時間を持て余す羽目に。しかも外は雨。結構つらかったです。

そして待つこと約5時間、やっと入場。入場して札幌サポの数の多さに驚きました。アイスタのアウェイゴール裏は2階席・上層スタンドに位置しているのですが、そのスタンドの5/6がアウェイエリアに指定されており、そのすべてを赤黒のサポーターが埋め尽くしました。やはり2001年以来16年ぶりのJ1残留の瞬間を見届けるため内地在住サポだけではなく、遠く北海道の地からも多くの札幌サポが駆け付けていたようです。FC東京戦は首都圏という札幌からも来やすい場所だったからわかるんですが、北海道からはある程度労力と金をかけないと来れない清水の地にこれだけのサポーターが集まったのは本当に驚きでした。

勝てば無条件で残留決定。引き分けか負けでも他会場の結果次第では残留確定という、残留争いを繰り広げてきたライバルクラブの中では一歩リードした立ち位置にいました。ある程度残留を手中に収めた状況で緩みが出てもおかしくない状況でしたが、フィールドプレイヤーが練習に出てきた時からすでにゴール裏のボルテージはMAX。バチバチのムードでした。そして、試合開始直前、選手入場時には赤黒のコレオグラフィー、そして開幕時から掲げてきた「どんな手段を使っても生き残れ」、「生き残ろうぜ札幌」等の横断幕。2002年のJ2降格以降一度も成しえなかったJ1残留という目標を結実させるべく、清水の地に集結した札幌サポーターがまるでホームのような雰囲気を作り上げました。

そして試合開始。FC東京戦でアウェイで勝てないという殻を打ち破った札幌は序盤から攻勢に出ます。そして11分に菅のクロスからジェイが頭で合わせて先制。39分にもジェイがこの日2点目を決めます。

しかしこの直後アクシデント。この日センターバックの位置で出場した河合竜二(現札幌CRC)が清水の選手のラフプレーを受けてしまいます。自力でピッチから出ることのできないくらいの重傷。心の中に暗雲が立ち込めました。担架に運ばれるときに札幌ゴール裏に向かって拳を突き上げた河合の姿を見た瞬間、絶対に勝たないといけないと心の底から思いました。あの日スタジアムにいた札幌サポが同じ思いだったと思います。そして前半は2-0で折り返します。

運命の後半。清水に押し込まれる展開が増えてきました。CKを多く清水に与えますが、集中した守備でゴールを割らせず、そのまま後半ATへ。最後の最後まで集中を切らさず守り抜き、そして長い笛。

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2001年以来、1度も成しえなかったJ1残留という目標を遂に達成しました。前の年、フクアリで昇格を決定づける勝利を見てからずっと待ち望んできた光景を遂に見ることができました。開幕前、「札幌に残留なんか無理」「どうせまたすぐに降格する」という声があった中、この瞬間に立ち会えたのは本当に感無量でした。サポ歴の浅い私ですら泣きそうになるくらい嬉しかったので、本当に札幌が辛い状況に陥った時期も支えてきたサポーターにとっては本当に言葉では言い表せないくらいの気持ちになったんだろうと思います。

試合後、選手・スタッフ・社長、そしてこの日負傷退場した河合も松葉杖をつきながらピッチに登場。全員で「すすきのへ行こう」の大合唱。J1残留という、この時の札幌にとってはJ1優勝にも等しい目標を達成した歓喜を分かち合いました。

このあと勝利の余韻に浸りながら静岡駅行きのシャトルバスに乗り込み静岡市中心部に戻りました。まだ東京に戻るまで時間があるとのことで、静岡名物・さわやかのハンバーグを喰おうと思い立ち新静岡セノバのさわやか目指して札幌のユニを着たまま歩いていたところ、居酒屋のキャッチの兄ちゃん、そしてセノバ前を歩いていた静岡市民のおっちゃんに「J1残留おめでとうございます!」との声をかけてもらいました。当時清水はJ1残留争いの苦しい位置にいて、おまけにJ1残留争いのライバルに負けて、しかもJ1残留を決めた相手クラブのサポにこんな声をかけてくれるとは、それだけ清水・静岡という街にサッカー文化が浸透しているということなんだろうなといたく感動しました。最終的に札幌も清水も残留を果たすことができましたが、すごくよかったなとシーズンが終わってから思いました。ちなみにセノバのさわやかは爆混みだったのでハンバーグは断念してそのまま東京に帰りました。

往路で新幹線を使う贅沢をしてしまったので、帰りは在来線だけでダラダラ帰るつもりだったんですが、疲れていたのと残留決定で気をよくしていたこともあり帰りも新幹線を使ってしまいました。まあいいでしょう。残留したんだし。

結果的にこれが2017年最後の現地観戦となりましたが、残る第33節G大阪戦@吹田S最終節鳥栖戦@札幌ドも勝利で飾り、なんと最後は3連勝で締め、目標の残留圏15位どころか11位フィニッシュという上出来すぎる結果を残しました。

個人的にはクラブ・選手・サポーターが「J1残留」というただ一つの目標に向かって全員が一つになって戦った2017年が一番印象深いシーズンです。降格圏と残留圏の狭間でヒリヒリするような残留争いを繰り広げ、結果的に残留を果たせた最高のシーズンでした。

以上が札幌サポ2年目、2017シーズンでした。あまりにもいろんなことがあった印象深いシーズンだったのでなんとここまでで1万字以上を書き連ねています。他人から見たら怪文書としか見えないでしょうね。

本来は後編で2017シーズンから2021シーズンのことまで後編として書くつもりでしたが、あまりにも筆が進みすぎてしまったので、今回は中編、しかも中編のその①とさせていただきます。

残留争いを乗り越え、新たなステージに足を踏み入れた2018年については中編その②として書く予定です。頑張って書くので、皆さんも頑張って読んでいただければ嬉しいことこの上ないです。

札幌サポ5周年企画でやりたいことが渋滞しまくってるので、マジでいつ終わるんだという感じですが、東京五輪の中断期間もうまく使いながら頑張って書いてきます。

それではまた。

 

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