2021 J1第10節 vs.横浜FM

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スタメン

前節出場停止だったミンテがスタメン復帰。そして昨季腓骨骨折で長期離脱をしていた荒野が今季初めてメンバーに名前を連ねました。

 

前半

お互いお互いの特徴をであるハイプレス、そして素早い仕掛けて攻め合う激しい立ち上がり。それぞれ相手のディフェンスラインの裏を狙い決定機を作ります。その中でより決定的なチャンスを作ったのは横浜FM。敵陣に攻め込むと次々と後方から選手が上がる厚みのある攻撃を見せます。一方の札幌も序盤から前半半ばにかけては自陣での守備が後手に回る危ないシーンもありましたが、守護神菅野を中心にゴールを割らせず。前半の終わりにかけては強度の高いプレスからボールを奪うと前線の選手が高いディフェンスラインの裏を取って決定機を作りましたが、ゴールを奪うことはできず0-0の折り返しとなりました。

 

後半

48分にコーナーキックを得ると、福森のボールをファーでミンテが折り返すとゴール前で待っていたアンロペが頭でゴールに押し込み先制します。しかし先制点を許した横浜FMはさらに攻勢を強め、序盤からの激しい展開で疲弊しつつある札幌陣内に攻め込み完全に押し込みます。すると80分、左サイドでプレスをかけにいった途中投入の荒野が天野に抜かれると、ゴール前に斜めに供給したラストパスをオナイウに決められ同点に追いつかれると、その直後83分、右サイドからのクロスボールを前田に決められ逆転を許してしまいます。札幌も終盤途中でアンロペと代わって入ったジェイを狙ったコーナーキックで幾度も決定機を作りましたがジェイがこれを決めきれず。そして後半アディショナルタイム9分にエイベルにとどめのゴールを許しタイムアップ。札幌はまたもホームで先制しながら後半3失点で逆転を許す屈辱的な敗戦を喫し、クラブ創設25周年記念ゲームを飾ることができませんでした。

 

敗因

前半から後半途中までは札幌は強度の高いプレスで中盤で横浜FMの攻撃の芽を摘み、いい守備ができていましたが、徐々に疲労が出てくると完全に横浜FMに押し込まれ失点は時間の問題という状況を作られました。札幌も選手交代でフレッシュな選手を入れて流れを取り戻そうとしましたが、最後まで運動量の落ちなかった横浜FMに怒涛の攻撃を許した結果、神戸戦を彷彿とさせる3失点を喫してしまいました。最後まで全員が走りきれた横浜FMと途中でガス欠になりろくにプレスもかけられなくなった札幌。負けるべくし負けたゲームだったと思います。

 

敢闘賞

神戸戦のように後半に逆転される非常に腹立たしいゲームではありましたが、中盤の底で先発出場した高嶺は非常にいいプレーを見せてくれていました。マルコスジュニオールのマークについていましたが、ファウル覚悟の激しいプレーで危険な芽を摘んでくれていました。マルコスジュニオールが相当フラストレーションを貯めながらプレーしている様子だったので相当利いていたんだと思います。札幌が崩れたのも高嶺が途中交代してからだったので、この戦術を90分間やり通すために必要な選手であったと痛感させられました。最後担架で運ばれていたので軽傷ではないと覚悟していますが、早期復帰を願うばかりです。

 

荒野の復帰

この日最大のトピックは昨季腓骨骨折の大けがを負って戦線を離脱していた荒野拓馬の復帰でしょう。昨季オールコートマンツーマンという戦術の中でその核となっていた選手であったので、札幌サポの誰もが彼の復帰を待ちわびていました。しかし失点に繋がった軽い守備も見せるなど、本調子には程遠いコンディションなのかなとは思います。トレーニングの中でさらにコンディションを上げて行って昨季見せてくれた最高の荒野を見せて欲しいです。

 

残留争いという恐怖

前節の鹿島戦、そして今節の横浜FM戦といい、いい内容のゲームを見せてはいますが、結局勝てず勝ち点を落とす結果となっています。そうこうしているうちに順位表を見てみると降格圏と勝ち点差3の暫定14位という地味に危機的な状況になっています。皆さんご存知の通り、今季は4クラブが自動降格をするという非常に厳しいシーズンです。「いい内容のサッカーをしました。けどあと少しが足りずに勝てませんでした」というサッカーを繰り返しているうちに取り返しのつかないことになっては、2016年に昇格してから順調に積み上げたものが全て無に帰してしまう可能性だってあります。札幌がいいサッカーをできることは十分に分かりました。だからこそあと少しの部分を追求して勝ち点3を積み上げていって欲しいんですよ。
次節はここまで絶不調の仙台とホームで対戦します。ここで勝ち点を落とすようでは本当に降格という2文字が現実的になっていきます。リーグ戦はは勝たなければ何も残りません。次のゲームは何が何でも勝ち点3を奪って欲しいと思います。

 

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