2021天皇杯2回戦

 

今日は天皇杯2回戦計26試合が開催されました。スカパーも契約していなければ自宅のテレビはBSも見れないため、完全にTwitter頼みの試合の追い方でしたが、なかなか面白い試合が各会場で繰り広げられていました。札幌の試合含め何試合かピックアップして語っていきます。

 

 

札幌 vs S仙台 @札幌厚別

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札幌の天皇杯初戦の相手はJFL所属・宮城県代表のソニー仙台。札幌はJ1昇格後の2017年以降、いわきFC福島県代表/東北リーグ)やHonda FC静岡県代表/JFL)に敗れるなどジャイアントキリングの餌食になった歴史があり、今年もそうなってしまうのではないかとビクビクしていました。

悪い予感というものは当たるもので7分にS仙台の内野に先制ゴールを許します。札幌は14分敵陣PA前で獲得した直接FKのチャンスを小野伸二が見事に決めて同点。しかし16分に再び内野に決められ再び勝ち越しを許します。17年と19年の惨敗の記憶が脳裏に蘇りましたが、直後にルーカスが同点ゴール、さらに高卒ルーキー中島大嘉が連続ゴールを決め鮮やかに勝ち越し4-2で折り返し。56分にS仙台佐藤に決められ1点差に詰め寄られますが、84分に中島大嘉がハットトリック達成となるゴールを叩き込みダメ押し。合計8点を取り合うノーガードの殴り合いのようなゲームは札幌が勝利し3回戦に駒を進めました。

特筆すべきは中島のハットトリック。アマチュア相手とはいえ久々に頭から出場しハットトリック達成は見事としか言いようがありません。流石国見高校のエースストライカー。あとは小野伸二のFK。普段なら福森が蹴るところですが、福森はベンチスタートだったため前半からプレースキッカーはこのレジェンドが努めました。相手GKが一歩も動けない鮮やかなFK。天才にとってみればイージーなFKだったかもしれませんが、流石です。

マチュア相手に3失点という課題は残りますが、まあ一発勝負の天皇杯は結果が全て。1か月後の3回戦にも期待ですね。

 

FC東京 vs 順天堂大 @味フィ西

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天皇杯といえば大学生チームの躍進も見どころの一つ。ここ最近だと2018年第99回大会でガンバ大阪を破った関西学院大や2019年第100回大会で東京ヴェルディガンバ大阪を立て続けに撃破した法政大が話題になりました。

2回戦に登場した東京都代表の順天堂大。相手はJ1の強豪FC東京でした。FC東京は9分に永井のゴールで先制するも、徐々に順天堂大にペースを握られると88分に白井のゴール同点に追いつかれ延長戦へ。延長前半にFC東京はPKを献上するとこれをFC東京U-18の小林が沈めて勝ち越し。結局このままタイムアップ。大学生がJ1クラブを破るジャイアントキリングが今年も起こりました。これでこそ天皇杯だな!

 

川崎F vs 長野 @等々力

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ここまでJ1リーグで敵なしの強さを誇る川崎フロンターレ天皇杯初戦の相手はJ3リーグ所属・長野県代表のAC長野パルセイロ。昨季長野はJ2昇格争いまで最後まで絡んだクラブですが、今季J3でわずか1勝と苦戦を強いられています。そんなマッチアップだし川崎が10-0くらいで勝つのではと組み合わせを見た時思いましたが、何が起こるのかわからないのがこの天皇杯。先制したのはなんと長野で42分に藤山のゴールが決まります。後半も川崎は得点を奪えず、J1が束になってかかっても勝てない相手にJ3のクラブが勝つのか!と思われた後半ATに橘田が土壇場の同点ゴールを決めて延長へ。結局PK戦の末川崎が辛くも勝利しましたが、あの絶対的王者川崎Fですら格下相手に追いつめられるのだと、改めてこの天皇杯の恐ろしさを感じたゲームでした。

 

横浜FM vs Honda @ニッパツ

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JFL所属ながら、2年連続天皇杯ベスト8進出というアマチュアの雄・Honda FC。2回戦の相手は横浜F・マリノス。かつて札幌や浦和など数々のJクラブを破ってきたHondaとJ屈指の強豪横浜FMの一戦の注目度は高くNHKでも中継されました。

28分にPKを獲得したHonda。蹴ったのはなんとGKの楠本。これを見事に決めてHondaが先制。ポステコグルー監督がセルティックの監督就任に伴ってこのゲーム限りで退任の可能性も浮上していた横浜FMも67分にエウベルのゴールで同点としますが、90分で決着はつかず延長戦へ。102分、レオ・セアラがゴールを奪い横浜FMが勝ち越し。あのHondaも横浜FMには流石に敵わないのか……と思われた矢先106分に岡﨑のゴールでHondaが同点に追いつきPK戦へ。このPK戦もHondaの選手が全員決めてPK5-4で決着。Honda FC被害者の会に横浜F・マリノスさんも入会です。ようこそ!

横浜FMも後半から主力級を投入したんですが、やはりHondaは強かった。もはやHondaに負けるのはジャイアントキリングじゃないって言われてるくらいだし。やっぱりルークスよりN-BOXだし、ノートよりフィットだし、セレナよりステップワゴンだよな。

札幌サポ的目線から言えば、週末にルヴァン杯プレーオフ2ndレグが控えている中で、主力を引きずり出し120分+PKで横浜FMを疲弊させてくれたのは本当にありがたい。2年前に恩を売っておいてよかった。

 

その他の会場

J1・ベガルタ仙台J3・いわてグルージャ盛岡岩手県代表)に0-1敗れ、J2・ヴァンフォーレ甲府北信越リーグ・福井ユナイテッドFC(福井県代表)に後半ATに2点を決められ1-2で逆転負けする等、ジャイアントキリングが発生。さらに勝利はしたもののJ1・湘南ベルマーレJFLFC大阪大阪府代表)にPK戦まで、J1・大分トリニータJFLホンダロックFC(宮崎県代表)に後半追いつかれ、延長戦までもつれるなど各地でジャイアントキリング未遂が起こった2021年天皇杯2回戦でした。

あとは、個人的に注目していた北海道代表・FC十勝スカイアースは、J2・ジュビロ磐田に0-3で敗れ3回戦進出は果たせませんでした。残念。しかし1回戦でJ2・ブラウブリッツ秋田に勝利し、天皇杯の歴史に勝利という大きな爪痕を残してくれました。十勝の天皇杯は終わってしまいましたが、ここからはリーグ戦、そして地域CLに向けて頑張っていって欲しいと思います。

 

ジャイキリは傍から見てれば滅茶苦茶面白い、という話

上位カテゴリーのクラブが下位カテゴリーのクラブに敗れるという番狂わせ、所謂「ジャイアントキリング」が発生するのがオープンカップトーナメントである天皇杯の醍醐味ではありますが、このジャイキリはいざ自分の応援しているクラブがやられると本当にたまったもんじゃないですが、他のクラブがやられている様、もしくはやられそうになっている様を見るのは非常に面白いんですよね。これは性格が悪いからというわけではなく、個人の能力が上位カテゴリーのクラブの選手に比べたら明らかに劣る中で、普段のリーグ戦では対戦しない上位のカテゴリーのクラブを喰ってやろうという気迫であったり、たとえ敗れたとしても失うものがない下位カテゴリーのクラブが普段の力以上のプレーを見せて上位カテゴリーのクラブを追いつめるという光景を見ることができて楽しいんですよね。

天皇杯といえば「元日国立決勝」くらいしか盛り上がってくれませんが、序盤戦で普段日の目を見ないJFL以下のカテゴリーのクラブや大学生サッカー部が躍動する様も非常にエキサイティングで面白いんです。だからスカパー・BSでカバーしきれないゲームは実況なしでもいいんでYouTubeとかで配信してくれませんかねえ?

 

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